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いゃー、難しかった。
昨日の『自立循環型住宅 関東ゼミ2018(第2回)』。
事前に資料を戴いていたので、覚悟はしていったんですけど・・・。
さすが、野池先生です。
いくつかのテーマを先生なりに整理して、説明していただきました。
どれも、常に悩んでいる事ばかり・・・。
弊社では創業以来居室に設置したエアコンを夏・冬連続運転をすることで全館連続冷暖房を実現しています。
お客様にも大変喜んで戴いていますが、当初に比べると設置する台数はずいぶんと減りました。
場合によっては各階に1台なんてこともあります。
昔は各居室に1台づつ設置していたんですよね。
たしかに計算によれば、1台の小さなエアコンで済んでしまいます。
これも、外皮性能を高めたお蔭。
そして日射取得&遮蔽のお蔭。
弊社では窓開け通風はお勧めしていません。
だって、都会の空気は臭いし窓を開ければプライバシーも守れない・・・。
そもそも隣の家と1.0mも離れていないんですから。
でも、開けるのはお施主さまの自由。
「温度&湿度の良い状況の時だけにしてくださいね。」
釘だけは刺しています。
省エネだけを考えれば、1階に暖房用のエアコンを1台。
そして最上階に冷房用のエアコンを1台。
夏冬にそれぞれのエアコン1台稼働するのが理想的でしょう。
でも、温熱環境的にはどうでしょうか?
快適さをとれば、もう少し台数を増やして個々の体感に合わせて微調整を図るのが理想的なのでは?
とも思います。
省エネをとるか、快適をとるか・・・。
充分根拠を説明しご理解いただいた上で、最終的にはお施主様の判断を仰ぐことになります。
セミナー中では、エアコンによる連続冷房とカビ・ダニの関係も語られています。
残念ながらエアコンで連続冷房をして湿度を下げても、カビ・ダニの発生数は変わりません。
だからといって、不用意に窓開けをすれば大量の湿気を室内に引き入れてしまうことになります。
窓開け=カビ・ダニが増えるというのは正しくはないけど、正しい認識をもって窓開けを行わないとその危険性は高まることを知っておいた方がよいでしょう。
そして、セミナーで語られなかった真実。
エアコンの連続冷房はフィルターのカビを確実に減らします。
間歇冷房のスイッチをオフする際には、送風運転を30分程度しなければフィルターについた結露水がカビを招きます。
これを乾かすための送風運転だって、それなりに電力を消費します。
確かに外皮性能の高い家であれば、短時間エアコンを切っても室内温度はそれほど上昇しません。
送風運転を行い、電源をオフにして、必要になったら電源をオンする。
この時に起動電力が大きく必要となります。
連続暖房はともかく、冷房に関しては連続運転の方が良いと思うんですよね。
28℃位に設定すれば、それほど電気代掛からないし・・・。
懇親会の席で訪ねてみると、この点に関して先生は
「エアコンメーカーになんとかしてもらいたいよね。」
「フィルターがかびないようにするための送風運転なんてばからしい・・・。」
「居住者には責任ないでしょ。」
と仰っていました。
確かにそうですよね。
世の中には様々な意見が飛び交っています。
正しい知見によるもの、誰かの勝手な思い込み。
それらが混じったもの。
中には巧妙に操作されたものだってあります。
まさに玉石混じった状態です。
正しい知識を選び、きちんと整理して採りこむ。
そうした行いが必要な世の中なんですね。
改めて実感できたセミナー&懇親会でした。
野池先生
関係者の皆様
そして参加者の皆様
ありがとうございました。
posted by Hoppy Red
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