構造現場見学会を開催します。

今日の練馬・板橋、朝のうちは天気良かったんですよ。

でも、雲が多くなってきました。

現場に向かう途中は、車の窓を開けて風を取り込むようにしています。

ガンメタ色の軽ワゴン車は、この時期エアコン効かないんですよね。

日射遮蔽が出来ていないし、断熱・気密性能なんて全く期待できません。

天井が高くて容積が大きいせいか、エアコンの能力も不足している気がする・・・。

省エネ・快適住宅をつくっているくせに、省エネ・快適車には載っていません。残念(涙)

『FPの家 Y邸』

来週の日曜日に行われる構造現場見学会の会場です。

断熱・気密施工を見て戴くのに丁度良いタイミングかもしれません。

今日現在の進み具合は、こんな感じです。

基礎から伸びているアンカーボルトが床断熱材&床合板を貫通しています。

まずは、アンカーボルトの足元の気密処理を行いました。

この後、アンカーボルト&柱脚金物に現場発泡ウレタンを吹きつけ、四角く切削し、表面をアルミテープで覆い隠します。

こうした金物は基礎の温度を室内に伝えてしまいます。

いわゆる、熱橋です。

外気に晒されて冷たくなったコンクリートと同じ温度のアンカーボルトは、暖かい室内空気に触れて結露を起こしてしまいます。

でも壁の中だから、拭くことができません。

結露水は床板を濡らし、腐らせるかも知れない・・・。

だから断熱材で包まなければなりません。

その様子は、また別の機会とさせていただきます。

玄関土間および基礎立上り部分には、イソシアヌレートフォーム断熱材が張られています。

銀色の断熱材です。

ユニットバス下の土間および基礎立上り部分も同様です。

弊社の基本は床断熱です。

でも、玄関土間およびユニットバスの下に床はありません。

だから、この部分だけが基礎断熱になります。

断熱材同志の接合や、土台との接合部にはアルミ気密テープをていねいに貼ります。

銀色の断熱材に銀色のテープ、ギラギラしていて凄いでしょ?

どちらも熱を反射するし、湿気を通しにくい素材なんです。

こうした処理をキチンと行わないと、スースーと冷たい風に困る羽目になりかねません。

2階天井には、防湿・気密シートが張られました。

オレンジ色のシートが防湿・気密シートです。

巾2.1m×厚さ0.2mmのポリエチレンで出来ています。

継手や躯体との取合い部分には、必ず木下地を設け、充分な重ねを取った上で、気密テープをしっかり貼るようにしています。

また、継手の上には石膏ボードもしくは木材を貼らなければなりません。

今のところ、シートの上には何も入っていません。

完成間近にセルロースファイバーを400mm以上吹込みますが、それまでは無断熱状態となります。

でも、シートを張る前と張った後では暑さが全然違うそうです。

シートを貼る前は、暖められた空気が換気棟を通じて外に抜けていたんでしょうね。

でも今は抜けません。

それだけで相当違うらしい。

「汗が噴き出る。」

大工さんが愚痴をこぼしていました。

窓を開けられたらいいんですが、土曜日は音を出したくないので開けるのも遠慮しています。

レンジフード用のダクト穴を壁パネルに開けました。

写真ではわかりにくいかもしれません。

ちゃんと水勾配を取っているんです。

仮にダクト内に雨水が吹込んだとしても、内側よりも外側の方が低くなっていれば安心でしょ?

水は上から下に流れるもの、だから外から中には侵入しません。

これって常識です。

でも、キチンと施工されているかどうかは判りません。

硬質ウレタンフォームは繊維系断熱材と比べると、ある程度の硬さがあります。

だから、こうした場合も精度良く穴を明けることが可能です。

だからそこにダクトを通し、隙間にウレタンを充填し、切削後アルミテープを貼ったり

ま防水シートの上に専用部材を取付け、防水テープを貼る時にもしっかりと貼ることが出来ます。

こうした施工性が良いというのも、FPパネルを使うメリットだと思います。


そうそう、先日モニター用に届いた『デュポンタイベック®用シール材(以下Tシール)』も使ってみました。

以前にも紹介しましたが、実に無愛想なパッケージです。

まずは、防水紙を貫通している電気配線の周りに使ってみたいと思います。

小さくて見えないと思いますが、電線よりも大きめの穴を明け、そこに電線を通しています。

そして線の周りにはウレタンが充填されています。

この穴にTシールを充填します。

充填したら、ヘラもしくは指で均します。

処理完了です。

今までの処理はこんな感じでした。

コードの周りにウレタンをたっぷりと充填し、平らに切削します。

コードは常に下向きに垂らし、ストレッチテープで止水処理を行います。

どちらかと言えば、従来の施工の方が簡単ですね。

防水紙に開いた小さな穴にも、Tシールを塗ってみました。

こちらも、単に防水テープを貼った方が楽チンです。

ムムム・・・。

期待していたのに?

逆にやってみて楽チンだったのが、ダクト廻りでした。

専用部材を取付け、防水テープで固定する従来の施工よりも断然簡単です。

防水テープを使うよりも手軽で性能も担保できるというなら、価格次第ではありますが『有り』だと思いました。

そうそう、固まったTシールの上に防水テープを貼ってみました。

従来のシール材だと、テープの付きが悪いんですよね。

でも、大丈夫。しっかりとくっ付きました。

デュポンの資料によれば瑕疵保険会社の防水基準もクリアしているようで、使用にあたっての問題も無いそうです。

でも、検査員は『普通のシール材』との区別をどこで判断するんだろう?

一般的なシール材による配管廻りや電線廻りの止水処理は、NG施工とされています。

たとえシール処理をしていても、その上から防水テープや専用部材による処理をしなければ検査は不合格となります。

戴いたモニター用サンプルはパッケージも真っ白だし、出荷報告書もありません。

防水検査の時には、どう対応したら良いんだろう・・・。

とりあえず、デュポンから戴いた案内書類を使って説明するしかないのかな?

直近行われる検査時の対応、この場を借りてご報告するつもりです。

正式に発売された時には、キチンとした対応方法もアナウンスされるんですよね?

早くコストも知りたいなぁー。

posted by Asset Red

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