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昨夜は池袋の夜を堪能・・・。
と言っても、飲み食いした訳でもないし、夜景を楽しんだわけではありません。
立教大学太刀川記念会館3階で行われた、立教セカンドステージ大学10周年記念フォーラムに参加していたんです。
夕方6時30分~9時過ぎまで、座りっぱなし・・・。
参加している受講者を見ると、年配者が多い気がします。
こういったフォーラムは、同業者が多いんですよね。知人に会うケースも非常に多い。
でも今回は違いました。
一般の方が多かったようですね。
基調講演の講師は、立教セカンドステージ大学非常勤講師の甲斐徹郎氏、㈱チームネット代表取締役でもあります。
先日、星旦二先生と
人生を変える住まいと健康のリノベーション
人生100年時代の幸福戦略
新建新聞社 刊
を共著した方と言った方がわかるかも知れませんね。
リノベ事例を挙げて、健康と住まいの関係を示した好著です。
どうやら、本に紹介された方々が来られているようでした。
セカンドステージ大学のOBも多かったみたい・・・。
講師と会場の遣り取りも実に新鮮でした。
環境工学の話を優しく説明しつつ、会場に質問するんですよ。
答えられる訳ないですよね。
でも、活発な意見交換が行われていました。
「専門家を信じてはいけません。」
「だって、ここにいる専門家達だって失敗してばかりです。」
「ご自宅だって、暑くて寒くて健康を害している。」
そうなんです。
本の中にもありますが、有名な建築専門家の家なのに、温熱環境最悪なんです。
10数年も我慢しながら住み続けていたそうです。
そして機会があり、温熱環境改善リフォームをすることになり、その快適さや健康効果を身を持って知ることになる・・・。
「偉そうに難しいことを話す専門家なんて、信じてはいけません。」
「自分の失敗談を普通に話せる専門家を頼りましょう。」
耳痛かったですよ。
いたたまれない思いでした。
作業服のまま参加していたから、
あそこに専門家らしき人がいる。
なんて思われてたかも・・・。
基調講演の後は、専門家によるパネルディスカッションでした。
ここでも、専門家の失敗談オンパレード。
苦笑&失笑・・・。
でも、すごくわかりました。
頭で理解していても、体感していない事は『他人事』なんですよね。
なぜか真剣に考えられない。
暖かい家は健康に良い。
寒い家は健康に悪い。
様々なエビデンスもあるのに、経済効果だってわかっているのに・・・。
なぜか真剣に考えていない。
でも、実際に体感してみると急に本気モードになる。
見学会だけでは少し足りないかもしれない。
本当は体験宿泊して欲しい。
弊社のお施主さまの中にもいらっしゃいますよ。
寒い地域に出張する機会があり、暖かい家で暮らすうちに
なんで我が家は寒いんだろう?
こつちの方が寒い地域なのに・・・。
そこで、ようやく本気になる。
家なんて、こんなもんだろう。
冬寒いのは当たり前。
違うんです。
寒いのは、断熱・気密性能が足りないからなんです。
きちんとした家づくりを行えば、健康で快適な家に住むことが出来るんです。
大切なのは良いパートナーです。
そして、ご自分が主体になって家づくりを進めること。
甲斐先生がこんなことをお話していました。
人生を締めくくる時、あなたはどんな事を思うでしょうか?
私の人生が楽しくなかったのは、〇〇さんのせいだ。
〇〇さんと知り合わなかったら、もっと幸せだったに違いない。
気持ちはわかります。
でも、あなたの人生はあなた自身の責任ですよね。
家づくりだって同じです。
工務店が悪いから
設計が悪いから
残念ながら、どちらも暖かい家をつくる能力を持っているとは限りません。
巧言にだまされる事無く、良い家をつくるためにはご自身も勉強しなければなりません。
まずい、負けないようにしないと仕事無くなるかも・・・。
講師の方々、運営スタッフの皆様、そして参加者の皆様ありがとうございました。
帰りは池袋のにぎわいを横目に真っ直ぐ帰ってきました。
あーそうか、今日は花金かぁー。
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