blog
日経ホームビルダーという雑誌をご存知でしょうか?
今月号の特集ページに、私の話がちょっとだけ載っています。
結構時間を掛けたのに、少ししか載っていない・・・。
残念!
取材に当たって、築23年目の弊社OB宅の換気風量を測定しました。
色々と考える事ありましたよ・・・。
そもそも、皆様は
①換気はどうして必要なのか?
②換気とは何か?
この質問に答えられるでしょうか?
①室内にある有害物質(TVOC)や湿気・臭い・二酸化炭素等を排出し、健康な生活を確保するため。
②給気口から一定量の新鮮空気を得て、室内の汚染空気を希釈しつつ、排気口から一定の汚染空気を廃棄すること。
これを効率良く、確実に行うのが局所換気扇を含めた換気システムです。
換気システムには色々な分類があります。
ダクト式と非ダクト式
熱交換型と非熱交換型
第1種・第2種・第3種
パッシブ?
デマンド?
でも、大きく分ければ2つだと思います。
機能しているものと機能していないもの。
機能していない換気システムなんてあるの?
という方も多いかもしれませんね。
機能している換気システムは問題ありません。
でも、機能していない換気システムは大問題です。
24時間換気は、法律により義務付けられています。
よって、稼働させなければなりません。
出来なければ法律違反です。
もちろん窓明け通風で24時間×365日に渡り、十分な換気が確保されていれば問題ありません。
もしかしたら
機能している=換気システムが動いている
と思っている方、いませんか?
それは間違いです。
それぞれの入口から決まった量の新鮮空気が入る事。
そして出口から決まった量の汚染空気が出る事。
そして、その際に淀みが発生し空気の入替えが行われない場所がない事。
これを機能しない換気システムと言います。
なぜ、機能していないのか?
そして、いつから機能していなかったのか?
以下の4つが考えられます。
①設計ミス
②施工ミス
③メンテナンス不良
④機器不良
専門家に相談していれば、①は無いと思われます。
でも、設計通りの換気が行われる為の条件が守られていないケースが多いと思われます。
そう、気密性能です。
気密性能の低い建物では、換気システムが稼働していても良好な換気は行われません。
解決策としては
①専門家による設計を行う。
②気密測定を行い、C値=1.0㎠/㎡以下とする。
③建物完成時に換気風量測定を行い、良好な換気が行われているかどうか確認する。
②の施工ミスはありがちだと思います。
配管経路が確保できず、ダクト長さが伸びてしまう。
ダクトの曲がりや潰れが発生する。
設計時の検討不足も大きな要因となります。
解決策としては
①配管経路の決定に当たっては、構造図や各種設備図と照らし合わせるようにする。
②ダクトの長さを短くし、曲がりを少なくし、潰れを無くすようにする。
③建物完成時に換気風量測定を行い、良好な換気が行われているかどうか確認する。
①も②も、新築時から機能していないってことですね。
問題外ですが、意外と多いのも現実です。
③のメンテナンス不良は、今後の課題だと思います。
排気口や給気口のフィルター清掃の重要性を理解していない居住者が多過ぎる・・・。
ダクト内の清掃は、想像以上に大変です。
もちろん費用もかかります。
そうならない為には、フィルター清掃を定期的に行うしかありません。
フィルターが交換および清掃が行える場所にあるかどうかが重要だと思います。
また、清掃業者の確保も大切だと思います。
経年による換気能力の劣化を知る上でも、定期的な換気風量測定をお勧めします。
④の機器不良も同様です。
経年による換気能力の劣化を知る上でも、定期的な換気風量測定をお勧めします。
弊社では、定期的なフィルター清掃の重要性を事あるごとに訴えています。
そして定期点検の際には、フィルター清掃の様子を確認しています。
でも、お引渡し後に換気風量をすることは滅多にありません。
10年経過したら、お声掛けをした上で換気風量測定を実施しようかな?
ダクトの清掃業者も現在、選定中です。
換気システムの必要性を説いても、メンテナンスの徹底を図らなければ意味ないですよね。
空気質の確保は健康住宅の第1歩だと思います。
お宅の換気システム、大丈夫ですか?
posted by Asset Red
住所:東京都練馬区北町2-13-11
電話:03-3550-1311
東武東上線 東武練馬駅下車5分