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梅雨の中休み。
練馬・板橋は結構暑いです。
暑くても良い。
雨さえ降らなければ・・・。
『FPの家 K邸』
土台を敷く前にやらなければいけない事があります。
墨壺を使います。
昔の墨壺とは随分形が違いますよね。
これが昔の墨壺&墨差しです。
壺の部分に墨を入れます。
滑車に巻かれた糸は、壺の中にある墨の染みた綿を潜って先端から出るようになっています。
この時、墨差しで綿を押すようにすると糸に墨がよく付きます。
糸の先にはカルコが結んであります。
これがカルコです。
何のために
どう使うのか?
現在の墨壺でみてみましょう。
写真では見えないと思います。
基礎の天端に、土台の墨がチョコンと打ってあるんです。
この墨にカルコの針を挿して、糸を引っ掛けます。
でも写真にカルコは写っていません。
何故なら天端レベラーに針を挿すと、割れてしまいます。
そこで、基礎の下に木材を動かないように仮置きし、そこに糸が基礎天端の墨に当たるように調節しながらカルコを挿しているんです。
墨壺本体についてゴムボタンを押しながら糸を引けば、糸に墨が付きます。
次に墨の付いた糸を、先程の墨の反対側にある墨に当てます。
この時、糸が撓まないように切れない程度に強く引きます。
張った糸を基礎天端から垂直に引き上げ、糸を離せば完了です。
基礎天端には、きれいに土台の線が引かれています。
土台敷きの際には、この線を目安に土台を載せていきます。
これで土台敷きも大丈夫です。
敷地内に入っていた、13mmの水道本管も20mmに引き直しました。
建物廻りの水道配管も雨水を残して完了です。
写真は、建物内から建物外に抜ける排水配管を撮ったもの。
塩ビ管の下端が地盤面およびコンクリート面よりも高くなっているのがわかると思います。
上資料は以前に㈱日本ボレイトのセミナーで配られた資料をそのまま転載したものとなります。
地下シロアリ対策上、問題となるのが地中から建物内に貫通する水道配管なんです。
赤い矢印のように、シロアリは地中から基礎内に侵入し、建物を食害するそうです。
でも弊社のように、地盤面と配管下端に充分な距離があれば問題ありません。
シロアリは日光や風による体表の乾燥を嫌がりますから。
念のため、後で内側から『ボレイトシール』を配管廻りに充填しておきます。
ボレイトシールは、ホウ酸を配合したシーリング材です。
防蟻と気密処理が一工程で可能となり、施工手間を軽減することができます。
基礎コンクリート打継部や配管廻りへの使用を想定しています。
その特徴は以下の通り。
ちなみに従来の防蟻シーリングの薬効成分は農薬です。
危険性が高い割に経年劣化が激しく、5年程度で防蟻効果は無くなると言われています。
当該建物は、シロアリ被害が比較的多い土地に建てられようとしています。
全構造材処理や、こうした基礎廻りの防蟻処理を適切に行い、長期に渡る耐朽性を担保できるようにしたいと思います。
これも『木造劣化対策アドバイザー』の使命です。
posted by Asset Red
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