天井裏に登ってみました。

今日の練馬・板橋は雨。

日曜日だから問題ないんですけど・・・。

早く梅雨明けないかなぁー。

『FPの家 Y邸』

天井裏に登ってみました。

高さは高い所で1.0mほどでしょうか。

頭をぶつけないように注意が必要です。

このお宅、天井断熱になっています。

だから、天井ボードの上に貼られた防湿・気密シートが断熱境界&防湿・気密ラインとなります。

天井野縁の間のオレンジ色のシートが、厚さ0.2mmの防湿・気密シートです。

ここを貫通する電線やダクト廻りの処理は重要なんです。

と言うことで、処理の様子をご紹介します。

壁の中の電線(コンセント用)を下から撮ってみました。

気密層を貫通する為、テープ及び発泡ウレタンによる気密が施されています。

天井裏は、こうなっています。

換気ダクトです。

上から覗くとこんな感じ。

照明器具用の配線です。

下地の野縁と配線をテープ処理

さらにウレタンを吹きつけます。

直付タイプの照明であれば、これで完了です。

でも、器具には直付タイプや簡易施工タイプ、ダウンライトなど様々あります。

照明器具はいずれ更新します。

だから、将来ご自分で交換をしたいという方には簡易施工型がお勧めです。

でもその為には、天井に引っ掛けシーリングを取付けておく必要があります。

「引っ掛けシーリ...」の画像検索結果

これを取付けておけば、ご自分で簡単に器具交換が行える訳です。

直付の器具であれば、交換の度に電気工事士の有資格者に依頼するしかありません。

ダウンライトや壁付ブラケットも、これと同様です。


でも、引っ掛けシーリングは取付時に線を天井内に戻す必要があるので、気密施工が難しいんですよね。

配線時に天井裏でテープやウレタンによる処理を行っても、取付時に一旦それを取らなくてはなりません。

ご入居前であれば断熱材を吹き込む前に、こうした施工を行うことが可能です。

でも吹込み後の天井裏は断熱材でいっぱいです。

以前に施工した現場の写真です。

こんな状況で、気密処理なんて出来る訳ありません。

ご入居後に引っ掛けシーリングの形状を変えるのも大変です。

照明器具によっては、引っ掛けシーリングを交換しなければならない場合もあるんです。

天井裏に潜り、線廻りのウレタン&テープを取り、線を延ばし、シーリングを取り換えた後に再度気密処理を行います。

これを深さ40cmの断熱材の中で行わなければならない訳です。

当然足元も見えません。

梁や野縁を踏み外せば、天井板を踏み抜いてしまいます。

線廻りの断熱材をどかすのも、至難の業なんです。

直付照明であれば長めに切った配線を丸め、照明器具内に納めることが可能です。

こんな苦労は必要ありません。

実に悩ましい。

直付が良いのか?簡易取付型が良いのか?

要は線の抜き差しが可能で、かつ気密性の確保が出来ればいいんですよね。

こんな部材を使ってみました。

 これに線を通し、野縁にステップルで留め付けます。

部材廻りのテープ処理を行い

線の廻りに吹かないようにウレタン処理をします。

この場合のウレタン処理は、テープおよび部材が剥がれない為の接着材のようなものとお考えください。

部材が線に絡まり、ある程度の気密を確保してくれます。

もっと良い方法があるかもしれません。

引き続き探してみたいと思います。

ついでにタルキ下端に貼られたシートを撮ってみました。

これは、吹込んだセルロースファイバーがタルキ間から零れないように堰板代わりに貼っています。

そして、タルキ間を覗いてみました。

上が野地合板、下が堰板代わりのシートです。

木枠と通気層が見えると思います。

軒先から2mくらいの間に入れられた遮断パネルです。

天井のスペースが小さい部分は、十分な厚さのセルロースファイバーを吹き込むことが出来ません。

そのため、硬質ウレタンフォームパネルを堰板の代わりに使用しているんです。

天井板を境界に、室内側と室外側の環境は大きく異なります。

今日も天井裏はムシムシしていました。

僅かの間、上がっていただけで汗まみれです。

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