家づくりを誰に頼みますか?

住宅金融支援機構が一般消費者を対象に行ったアンケート調査の一部をご紹介したいと思います。

一般消費者に住宅事業者選びで重視するポイントを聞くと、以下のようになったそうです。

①建物の性能・・・56.9%

②住宅の立地・・・47.2%

③デザイン・・・39.3%

さらに建物の性能を選択した人に重視する項目を聞いてみると・・・。

①高耐久性・・・73.5%

②耐震性・・・64.2%

③省エネルギー性・・・43.9%

④通風・換気性・・・22.2%

⑤遮音性・・・19.0%

⑥劣化対策・・・14.7%

作り手からすると、理解できるような?できないような?・・・。

①高耐久はわかりますよね。

長く持ってくれないと困ります。

せめて30年、出来れば50年。

②耐震もうなずけます。

地震で倒壊したら、どうにもなりません。

耐震等級3を目指したいところです。

③④⑤も必要です。

雨風を防げれば良い訳ではありません。

劣化対策って、シロアリや木材腐朽菌対策ですよね?

これも当たり前だと思います。

あれ?全部正解。

整理してみましょう。

劣化対策をしっかりとしなければ、高耐久なんてあり得ませんよね?

どんなに耐久性の高い材料を使っても、劣化を防ぐことは重要です。

だから、①=⑥

どんなに耐震性の高い建物であっても、新築時の強度を長期に渡って維持することが出来なければ、耐震性は低くなってしまいます。

よって、①=②

シロアリ・木材腐朽菌対策と言えば、防腐・防蟻処理が一般的ですが、雨漏りや内部結露を防ぐことも重要です。

内部結露を防ぐためにはしっかりとした断熱・気密施工が必要となります。

その結果、省エネ性能が高まります。

つまり、②=③

もちろん、別の方法もあります。

断熱・気密施工を全く行わず、外気温度と建物内温度を同じくする方法です。

温度差が無ければ結露は起こりませんから・・・。

でも、こんな建物はあり得ないですよね。

そもそも、省エネ住宅の基本は

機能する計画換気と高断熱・高気密です。

もちろん日射取得や日射遮蔽&通風・採光性能も高めなければなりません。

断熱・気密を高めれば、必然的に遮音性も高まります。

だから、③=④=⑤

結局、全て同じなんですよね。

①+②+③+④+⑤+⑥=本来の建物

どれかが欠けた建物は、本来の機能を維持することができません。

まだまだ、ご理解いただけていない消費者が多いようですね。

そもそも設問も良くない!

これって、住宅事業者の説明義務違反が原因だと思います。

全部重要で、どれかひとつでも欠けていれば、欠陥住宅と言っても差支えないのでは・・・。

少なくても

内部結露を起こす建物

換気不足の建物

建物燃費の悪い建物

これらは雨漏りをする建物と同じように『瑕疵のある建物』にすべきだと思います。

だって、こんな建物では健全な生活が送れませんから。

これって人権侵害ですよね?

こんなことを書くと、苦情が来るのかな?

posted by Asset Red

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