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なんだか、嫌な雲行きですね。
小雨が降ったり、止んだり・・・。
『FPの家 K邸』
FPパネルの取付を行っています。
玄関から上を見上げたところを撮ってみました。
下はポーチ天井、上は床になっています。
いわゆる『外気に接する床』に当たるため、断熱施工の必要な部位に当たります。
まだ、断熱施工は行われていません。
こちらは、ビルトインガレージの天井を見上げたところを撮ったもの。
同じく外気に接する床に当たります。
梁間に入れられた『FPパネル』が見えると思います。
木枠付厚さ105mmの硬質ウレタンフォームです。
写真を良く見ると、所々欠き込んであるのがわかると思います。
この部分には、写真赤丸内のように『構造金物』が取り付けられています。
だからパネルを欠き込み、金物を納めないとなりません。
上の写真×2枚も同様です。
金物に当たる部分を欠き取り、後で発泡ウレタンを充填するんです。
壁にパネルを立て掛けてある様子を撮ってみました。
パネルには品番が書かれていて、それを見ながら取付ける場所を特定します。
柱間寸法-2mm、梁間寸法-0mmに製作されたパネルを建て込むのは大変です。
大きな掛矢で叩かなければなりません。
開口の無い壁パネル
窓開口の開いた開口パネル
窓下パネル
窓上パネル
色々なバリエーションを使い分けています。
こんな表示のついたパネルもあります。
これ、筋違入りパネルなんです。
イラストは片筋違入りパネルですが、写真のパネルには襷(たすき)掛け筋違が入っています。
現場の筋違を撮ってみました。
バッテンに入れられた筋違を襷掛け筋違と言います。
ウレタンパネルの中にバッテン筋違が入っているパネルという訳です。
筋違入りパネルを使う場合には、色々と注意が必要です。
写真は、壁パネルの出隅部分を撮ったもの。
どうやら右側のパネルは筋違パネルのようですね。
左側のパネルを取付ける前に、金物の取付が行われています。
判りにくいですよね?
これが本来の筋違金物の取付要領です。
この金物は柱と筋違端部それぞれに、決められたビスを所定の本数留め付けなければなりません。
写真では右側が柱、左側が筋違端部にビス固定されています。
さっきの写真は、予め筋違端部のビスを固定した上で、もう片方のパネルが取り付けられていた訳です。
断熱材として一般的に使われている『繊維系』のものでも、筋違廻りの施工には細心の注意が必要とされています。
少しでも間違ってしまえば、写真のような結果を招くかもしれません。
筋違廻りや断熱材と壁の間の空間が原因で、内部結露を招き断熱材が黒ずんでいました。
念のため、書かせていただきます。
上の施工は一般的な施工から比べれば、かなり丁寧だと思います。
室内側の防湿シート施工もしっかりと行われていたようだし・・・。
普通の施工であれば、もっと悲惨な結果を招いたことでしょう。
このように筋違廻りの施工って、たったひとつのミスも許されないんです。
断熱材自体に問題がなくても、施工者の経験・知識・技術や管理者の能力に頼らざるを得ない施工と言えるのでは?
優れた施工者に巡り会えればいいんですけど・・・。
でも、FPパネルであれば問題ありません。
工場で1枚1枚管理されていますから、筋違とウレタンに隙間はありません。
また厚さ105mmのパネルは、壁とパネルの間に隙間をつくることもありません。
もちろん透湿抵抗の高いウレタンを使っていますから、室内の湿気がパネル内に侵入することもありません。
だから、内部結露の心配が無いんです。
当然断熱補強や気密処理は必要ですが、見ればすぐわかるようになっています。
施工不良を防ぐことの出来るパネルと言っても良いのでは?
posted by Asset Red
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