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ようやく雨が止みました。
屋根の上では、コロニアルの施工が進められています。
早い早い・・・、あと1日もあれば終わりそうな勢いです。
壁パネルの施工も、ほぼ終わりました。
樹脂窓の取付も始まりました。
窓上に木材が入っているのが見えるでしょうか?
米松のKD材を使ったカーテンレール下地です。
全ての窓上に取付けてあります。
一般的な現場では、写真のように間柱材を使っています。
でも硬質ウレタンフォームがぎっしり詰まったFPの家では、こうした施工は出来ません。
写真のように、石膏ボードの代わりに合板を張る場合もあります。
でも、この施工はNGです。
石膏ボードと違い、合板は燃えてしまいます。
内装制限上、壁および天井を不燃材で覆う施工が正しいんです。
だから弊社では、パネルの開口を大きめにしてそこに木材を取付けます。
ホウ酸水溶液をたっぷり噴霧した木材、これを窓上に取付けます。
寸法は現場状況によりマチマチです。
だから、パネル図を作成する際に検討します。
そして、その寸法通りに加工したものを納品して貰います。
合板を張れれば楽なんですよねー。
でも仕方ありません。
「窓上に、断熱材の代わりに木材を入れるの?」
「断熱性能が落ちるんじゃないの?」
疑問に思う方もいるでしょう。
厚さ105mmの硬質ウレタンフォームの熱抵抗は、0.105/0.024=4.375です。
それに対して厚さ105mmの米松材の熱抵抗は、0.105/0.15=0.7となります。
確かに木材の熱抵抗の方がかなり小さい。
でも、窓よりは性能高いんです。
樹脂窓のU値は、ガラス種やサイズによってマチマチです。
今回は、Low-E複層ガラス(アルゴンガス入り)を採用しています。
防火の関係で網入ガラスだったり、網なしガラスだったり。
スペーサーもアルミだったり、樹脂だったり・・・。
仮にU値を1.70W/㎡・Kとすれば、熱抵抗は0.58になります。
窓って、意外と性能低いでしょ?
こんな資料がありました。
アルミ窓+Low-E複層ガラスの断熱性能は、住宅用グラスウール16K換算で約7mmに過ぎないそうです。
これを米松材に換算すれば、約23.3mmとなります。
この調子で、一般的な省エネサッシを米松材換算厚さを示してみます。
アルミと樹脂の複合窓+Low-E複層ガラスは約50.0mm。
樹脂窓+Low-E複層ガラスは約100.0mm。
樹脂窓Low-Eトリプルガラスは約183.3mm。
やっぱり、トリプルサッシは凄いですね。
窓上に合板を張れればいいのに~
から、随分と脱線しちゃいました。
そうそう、この現場は外壁合板を張らないんです。
全て、筋違と筋違パネルで対応しています。
だから、合板代わりのノボパンを張っているのは一部だけ。
あっという間に終わってしまいました。
これで、この面の窓も取り付けることが出来ます。
外回りの作業から優先的に進めています。
さっと外部を塞がらないと・・・。
透湿防水シートを張るまでは、気を抜くことが出来ませんから。
posted by Asset Red
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