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湿度が気になるシーズンが来ました。
湿度について、少しだけ書きたいと思います。
私達が『湿度』といった場合、『相対湿度』を指すのが一般的です。
相対湿度とは、空気中に含まれる水蒸気量と、その温度の空気が含み得る水蒸気の最大量との比率を言います。
水蒸気の最大量を『飽和水蒸気量』と言います。
空気はいくらでも水蒸気を含めるわけではありません。
気温による限度があり、そのときの水蒸気の量が『飽和水蒸気量』です。
また、水蒸気が飽和状態になったときの空気の温度を『露点』といいます。
そして露点に達すると、結露が始まります。
例えば、気温25℃の時の飽和水蒸気量は23.1g/㎥です。
この状態を相対湿度100%と言います。
同じ気温で水蒸気量が半分になれば、相対湿度は50%になります。
こんな例もあります。
気温30℃の空気の飽和水蒸気量は30.4g/㎥です。
相対湿度が50%であれば、含まれる水蒸気量は15.2g/㎥。
この空気を25℃まで冷やした時の相対湿度はどうなるでしょうか?
25℃の空気の飽和水蒸気量は23.1g/㎥ですから、相対湿度は65.8%になるんです。
このまま15℃まで温度を下げれば飽和水蒸気量は12.8g/㎥、相対湿度が100%を超えてしまい結露を引き起こすことに・・・。
実はエアコンが湿度を下げる理由もここにあります。
空気を冷やして結露を発生させ、その水を捨ててしまえば、空気中の水蒸気量は減ります。
でも、室温と設定温度にあまり差がなければ結露は起こりません。
「湿度が高いんだけど気温は高くない日にエアコンつけても、思ったほど湿度下がんないんだよね。」
「設定温度下げると寒いし・・・。」
良く聞く話です。
除湿運転だって同じ結果になると思います。
だからエアコンで除湿をしようと思ったら、設定温度を下げて除湿を行い、ある程度下がったら暖房を掛けて室温を上げるのが一番です。
「えっ、そんなのおかしいじゃん!」
おっしゃる通りです。
でも、それを自動で行っているのがエアコンの『再熱除湿モード』なんです。
除湿出来る温度まで空気を冷まし、除湿後ヒーターで暖めた空気を吹き出す仕組みです。
メーカーにより、消費電力を少なくする工夫をしているようです。
でも快適を得るためには、ある程度の光熱費を覚悟しなければならないようですね。
カラッとした環境をつくるのって、非常に難しいという話になってしまいました。
posted by Asset Red
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