blog
二酸化炭素は、ヒトの呼気中に4%程度の濃度で含まれています。
建築物衛生法などで規定されている1000ppmという値は、ヒトがそれ自身やその活動に伴って環境中に排出する臭気・水蒸気・完成性微生物など、『様々な室内環境に好ましくない影響を及ぼす汚染物質』の指標として決められているんだとか。
二酸化炭素(CO2)自体の毒性は、それほど高い訳ではありません。
CO2濃度に関する室内基準は特別な労働環境以外に必要とされる事もなく、それと同時に発生する汚染物質による汚染の程度の指標として用いられている事は先述の通りです。
人の呼気に含まれる各種汚染物質のうち、最も問題になるのが臭気と感染性微生物です。
でも、これらの測定は容易ではありません。
そこでこれらを測定することなく、より測定しやすく、しかもそれらの排出特性をある程度反映した人の呼気の構成物質としてCO2の測定が意味をもっているらしい・・・。
健康な人が濃度1.5%のCO2に曝露されると軽度の代謝障碍を起こし、7~10%では数分以内に昏倒するといいます。
汚染物質としてのCO2の健康影響は以下の通りです。
また、室内空気の汚れの指標としてのCO2濃度とその影響も以下に挙げておきましょう。
CO2の主要発生源は、在室者の呼気やそこで使われる開放型燃焼器具です。
代表的な活動レベルの事務作業に従事する大人の呼気に含まれるCO2量は、およそ200ml/分。
開放型燃焼器具からの発生量に関しては、器具の種類や使われ方で大きく変動するため、一義的な値をいうことができません。
健康に暮らすための住まいと住まい方エビデンス集
健康維持増進住宅研究委員会/健康維持増進住宅研究コンソーシアム 編著
技報堂出版 刊
より、一部を抜粋して転載させていただきました。
posted by Asset Red
住所:東京都練馬区北町2-13-11
電話:03-3550-1311
東武東上線 東武練馬駅下車5分