blog
こう毎日が蒸し暑いと、頭がボーッとします。
エアコン・除湿・水分・ミネラル・・・。
頭の中は、こんな事でいっぱい。
最近の拙ブログ、ネタが偏っていますよね。
現場を回っているだけで暑いんです。
ご理解いただけると幸いです。
と言う事で、今朝もエアコン&除湿ネタです。
日経アーキテクチャーと言う専門誌があります。
2016/6/14 6:30に掲載された内容
を以下のページで見ることが出来ます。
とにかく日本人にはエアコンで冷房することに拒絶反応が強い。温度を下げる代わりに夏を快適に過ごす方法として、最近では「除湿」が大流行している。冷房に比べて空気を冷やさないから「省エネ・エコ」と信じられている夏最大の“常識”は本当なのか。
https://www.nikkei.com/article/DGXMZO02208780S6A510C1000000/
東大の前先生の話です。
難しい内容ですが、とても勉強になります。
是非、ご覧ください。
本文中に出てくる『エンタルピー』の違いをエアコンの消費電力で比較できるといいですよね。
東京の8月の年最高気温期間平均は30.8℃、絶対湿度は15.8gである。相対湿度は56.5%であり、エンタルピーは顕熱31.0kJ(キロジュール)、潜熱40.5kJ、合計71.4kJ である。これを前述の快適範囲の「28℃ 20%」「27℃ 50%」「26℃ 70%」で計算すると、取り除くべき熱量が計算できる。
①30.8℃/相対湿度56.5%の時のエンタルピーは71.4kJ
②28.0℃/相対湿度20.0%の時のエンタルピーは40.1kJ
③27.0℃/相対湿度50.0%の時のエンタルピーは55.6kJ
④26.0℃/相対湿度70.0%の時のエンタルピーは63.8kJ
(本文中イラストより)
①と②③④それぞれのエンタルピー差で冷房負荷が求められるんですよね。
②は31.3KJ、③は15.5KJ、④は7.6KJとなります。
ちなみに
1KJは、およそ2.78KW・hになります。
エアコンのCOPを3.0と仮定、8畳間(3.64×3.64×2.4=31.8㎥)の部屋で検討します。
エンタルピーは乾燥空気1㎏当たりの熱量ですから、空気の重量を算出しなければなりません。
乾燥した空気1リットルの重さは、0℃・1気圧の時に1.293 gなんだそうです。
条件は違うけど、この値をそのまま使っちゃいます。
1リットルって0.01㎥ですよね。
室体積は31.8㎥ですから、3180リットルになります。
これに1.293gを掛ければ空気の重さがわかります。
3180リットル×1.293g≒4.1㎏DA
これにエンタルピー差を掛けます。
②31.3×4.1=128.33
③15.8×4.1=64.78
④7.6×4.1=31.16
全て単位はKJになっています。
それぞれに2.78を掛け、COP3.0で割れば消費電力となります。
②128.33×2.78÷3.0=118.9KW・h
③64.78×2.78÷3.0=60.0KW・h
④7.6×2.78÷3.0=7.0KW・h
仮に、このまま8時間稼働させた時の電気代はこうなります。
26円/KW・hで計算します。
②118.9KW・h×8時間×26円=24731円
③60.0KW・h×8時間×26円=12480円
④7.0KW・h×8時間×26円=1456円
ごめんなさい。
ややこしい条件は全て無視しています。
でも、なんとなくイメージは伝わりますよね。
私自身、先日のセミナーでエンタルピーの算出を実際に行ってみて、それを消費電力にしてみたかったんですよね。
実際には、外皮性能や日射取得等により数値は変わります。
温湿度状態も経時変化しますし・・・。
そんな計算は不可能です。
諦めました。
でも、②③④の電気代に大きな違いがあるのは間違い無いでしょう。
同じ快適さを得るためには、湿度を無理に下げるより温度を下げた方が省エネになることがわかりました。
実際には④辺りが妥当なんでしょうね。
posted by Asset Red
住所:東京都練馬区北町2-13-11
電話:03-3550-1311
東武東上線 東武練馬駅下車5分