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まだ、しばらく暑さが続くようですね。
体調を崩す職人も出てきました。
こまめな水分・塩分・ミネラルの補給や、温度管理を図りつつ、定期的に休養を採ることが重要です。
これらを意識しつつ、無理のない作業を心掛けなければいけません・・・。
『FPの家 K邸』
1階天井下地が組み終わりました。
換気ダクトやエアコンの為の、外皮への穴明け作業も行われています。
エアコンの冷媒管やドレンホースの為のスリーブ管を設置しました。
一般的に使われるフワフワした『繊維系断熱材』と異なり、弊社が使うFP壁パネルにはある程度の硬さがあります。
だから、穴を明けるのが簡単です。
「軟らかい方が簡単なのでは?」
という方もいるでしょう。
でも、繊維系断熱材ってふとんみたいなものなんです。
これに丸い穴をきれいに明けるのって至難の業だと思います。
自然給気口の穴明けも同様です。
しかも、この後に気密処理を行わなければいけません。
ふとん相手に隙間なく気密テープを貼るなんて・・・。
想像を絶する難しさだと思いませんか?
でも施工の良し悪しはそのまま気密性に繋がります。
断熱材自体にある程度の硬さがあれば、隙間なくテープを貼ることも簡単です。
しっかりとした気密施工をお約束出来ます。
窓の内側には、窓枠が取り付けられました。
窓とFP壁パネルの間の隙間には、現場発泡ウレタンを充填。
後程、アルミテープによる気密処理を行います。
FP遮断パネルと屋根垂木、躯体とFPパネルの気密処理もほぼ完了です。
写真は壁に取付けられた仮設棚です。
先日の見学会の際に、展示用に取付けました。
一緒に展示していたパネル等は早速撤去したんです。
「この棚板は残して欲しい。」
と大工に云われたんですよね。
スマホ置き場にちょうどいいんだそうです。
天井のPBも貼り始めました。
あれれ?
小屋梁の上にグラスウールが取り付けられていますね。
しかも、外壁に面している訳ではありません。
これ、吸音対策なんです。
当該建物は屋根断熱を採用しています。
つまり屋根垂木間に断熱材を充填している訳です。
平らに張られた天井板の上に断熱材の施工はしていません。
厚さ9.5mmの石膏ボードを透過した音は、小屋裏で反響し他の部屋に漏れてしまいます。
隣の部屋の音が天井から聞こえてくるなんて、不快ですよね。
写真は1階天井に施工する吸音材の施工の様子を写したもの。
厚さ50mmのポリエステル繊維を敷き込むのが、弊社の標準施工です。
こうすることで、階上音(空気伝播音)を吸収してくれます。
メーカーのデーターによれば、中・高音域の吸音に対してはグラスウールよりも効果的なんだとか。
2階天井にも同様の施工を考えました。
でもコストや防火の事を考えて、今回は小屋裏に間仕切り壁を立ち上げることにしたんです。
小屋梁上端から屋根断熱材下端まで、間柱を立てます。
そこに厚さ100mmの吸音材を充填。
吸音材には耳付きグラスウール(16K)を採用しました。
弊社にしては、珍しい選択だと思う方もいるでしょう。
でもいつも採用しているポリエステル繊維吸音材よりも安価だし、施工性も良いんです。
野縁の上に敷き並べるだけの天井施工と違い、壁施工の場合は脱落防止が重要です。
外皮に施工する場合と違い防湿・気密にこだわる必要はありませんが、隙間なく施工した方が良いに決まっています。
耳付きグラスウールは、うってつけの吸音材だと思います。
一方、455mm×910mmというサイズの標準品には耳がありません。
柱-間柱間に詰めるだけ・・・。
ぶつかれば落ちてしまいます。
高所作業の為、落ちた吸音材を拾うのも大変なんです。
隙間なく充填したら、その両側を石膏ボードで被覆します。
これで、吸音施工完了です。
きちんと効果が出るといいなぁー。
日光の鳴き竜みたいになるなんて御免ですから。
posted by Asset Red
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