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今日と明日はアセットフォーの定休日。
立秋なんですね。
でも天気も良くないようです。
たまには、良いですよね。
雨、そして寒い位の気温・・・。
昨日、弊社OB宅にお邪魔してきました。
築1年目のお宅です。
11坪の準防火地域に建つ、延べ床面積17坪あまりの3階建て。
もちろんFPの家、第3種換気システムを採用しています。
「あれ?自然給気口が閉まっていますね。」
数箇所、閉められたままになっていました。
「自然給気口を閉めてはいけません。開けておきますよ。」
「冬、冷たい空気が入って来るので閉めてたんです。」
ダイニングテーブルの上に自然給気口が設けられています。
確かに、この位置では冷気が落ちて来ますよね。
「それならば、テーブルの上の自然給気口だけを閉めてください。」
「他の給気口はエアコンの吹き出し口の隣に設けてあるので、暖気と混じって冷たく無い筈ですよ。」
弊社の場合、自然給気口には厚さ40mm程度のフィルターが付いています。
繊維系断熱材のようなものです。
何も入っていない給気口と比べれば、風はやわらかくそれなりに暖かくなっています。
真冬、別のお宅で撮った熱画像です。
室温25℃位でしょうか?
かなり暖かい状態です。
そして、中央で真っ青に写っているのが自然給気口です。
確かに廻りよりも冷たくなっています。
でも画像左上をご覧ください。
22.3℃という表示があります。
そう、冷たいと思っている外気温度です。
一番冷たい部分でも、18℃以上ありそうです。
意外と暖かいでしょ?
それでも、気になるんですよね。
給気口の配置って重要です。
直接冷気が落ちてくるので、人がいない場所に設けるのが良いと思います。
エアコンの吹き出しを当てるのがベストだと思います。
「気密性の高い建物(C値0.2㎠/㎡程度)ですから、給気口を閉めても別の穴から外気は入って来ます。」
「4つも閉めていたら、窓の隙間から入ってきて寒くなっちゃいますよ。」
「えっ!そうなんですか?」
「トイレの窓の下からスースー風が入って来るんですよ。」
「ピューピュー音がする事もありました。」
トイレの窓は嵌め殺しです。
えっ嵌め殺し窓なのに、隙間風なんてあるの?
なんて思っている方が多いと思います。
当該建物で採用した窓はL社の樹脂アルミ複合窓でした。
嵌め殺し窓には2つのタイプが用意されています。
外押縁タイプと内押縁タイプです。
何の事かわかりませんよね。
嵌め殺し窓の場合、サッシ枠の溝の中に複層ガラスを入れ、押縁と言われる細い縁でガラスを押えます。
ガラス交換をする際には、これを外せば簡単に交換することが可能です。
押縁がガラスの外側にあれば外押縁、中にあれば内押縁となります。
でも弊社の場合、大抵のお宅で建物と隣の建物との間隔が極端に狭いので、梯子を掛けることが出来ません。
外押縁であれば、ガラス交換の際に足場が必要となります。
つまり選択肢としては内押縁タイプしか無いことになります。
内押縁タイプの嵌め殺し窓って、気密性が良くないんですよね。
気密測定をしてみると、わかります。
他の小窓に比べると、相当悪いんです。
「給気口を開ければ、スースーしなくなりますよ。」
概ね、省エネ・快適に暮らせているようでした。
南向きのベランダに面する窓からの日射遮蔽対策が必要ですね。
昨年の夏に行った完成見学会の際の熱画像です。
引違窓が31.4℃になっています。
でも、右側のガラスは25℃位ですよね。
こっちには、窓の外側に網戸が付いているんです。
つまり、網戸の日射遮蔽性能のお蔭でガラスが冷たくなっている訳です。
この話を奥様が覚えていて、手作りのオーニングを作るつもりだと仰っていました。
「ベランダ全体を覆うといいですよ。」
「ベランダ床からの輻射熱が、結構効くんですよ。」
暮らしてみなてとわからないことが沢山あります。
定期巡回の際の、こうした会話から得られるヒントって重要だと思います。
posted by Hoppy Red
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