コンクリート、打設しました。

今日も暑いようですね。

早くも夏休みに突入している取引業者もあるようです。

こう暑いと仕事も捗りません。

体調を崩すこともあるでしょう。

しっかりと身体を休めて、リフレッシできるといいですね。

『FPの家 Y邸』

コンクリートを打設しました。

打設に先立ち、コンクリートの破壊試験用テストピース採取を行いました。

3本1組で、1週目と4週目(コンクリートの強度は通常4週目の強度で表します)の試験分(6本)が必要となります。

テストピースの大きさは、粗骨材(砂利)の最大寸法により決めらるそうですね。

粗骨材寸法25㎜の場合は10×20㎝、40㎜の場合は12.5×30㎝となっています。

プラント出荷時に採取する場合もあるようですが、弊社では打設前の生コン車から採取したレミコンをケースに充填します。

途中で認識番号を記入した紙片をケースに貼り付け、ハンマーでケースを叩きながら隙間が無いようにします。

テストピース採取完了です。

これを検査場に持ち帰り、20±2℃の水中養生をおこないます。

こうして固まった供試体を大きな圧縮機で壊して、本当に計画通りの強度になっているかどうかを確認するのがコンクリートの圧縮強度試験(JIS A 1108「コンクリートの圧縮強度試験方法」)です。

1回の試験結果が呼び強度の値の85%以上でかつ、3回の試験結果の平均値が呼び強度の値以上であれば合格となります。

次に、スランプ試験を行いました。

スランプコーンにコンクリートを充填し、天端を均します。

コーンの手掛けを持ち、垂直に揚げます。

コンクリートが軟らかければ、べしゃっと潰れてしまいます。

硬ければ、コーンの形がそのまま残ります。

どの位潰れたかを測り、コンクリートの軟らかさ(流動性)を調べる検査です。

スランプ値15~18cmが一般的、弊社では18cmを目安にしています。

測定値17cm、合格です。

この時のすそ野の広がりをスランプフロー値と言います。

あまりにも流動性の高いコンクリートは、スランプコーンを引き抜くと水溜り状に拡がってしまいます。

その場合はスランプ値の代わりに、試験体の広がりの直径の値をスランプフロー値を用いるようですね。

スランプ値の1.5倍から1.8倍になると良いコンクリートとされるそうです。

フロー値、26cm×27cm。

こちらも問題なし。

続いて空気量測定です。

空気量測定では、コンクリート中に含まれる空気量の多寡によって、そのコンクリートの優劣が判断します。

試験機にコンクリートを詰め

きっちりと入れ

蓋をしっかりと締め、ポンプで圧を加えて測定します。

JIS A 5308の規格では、普通コンクリートの場合「4.5±1.5%」が適正値とされています。

空気量4.0%、合格です。

コンクリート温度、26.0℃

外気温度21℃

塩化物測定も行いました。

塩化物イオン濃度測定では、コンクリート中に含まれる塩化物イオンの濃度を測定し、錆びの発生のしやすさ(発錆度)を検査します。

塩化物イオンの濃度が高いほど、鉄筋コンクリート中の鉄筋が錆びやすくなります。

生コンクリートの塩化物含有量は、0.3kg/㎡以下とすることが定められています。

測定値は0.026kg/㎡、合格です。

試験結果を撮影し、打設開始します。

今回のメンバーは4名。

ポンプ車のオペレーター。

バイブレーター要員×1名。

天端仕上げ要員×1名。

その他要員×1名。

タンピングを行ったり、片付けをしたり・・・。

慌ただしく動き回っています。

打設完了です。

水が引いたら、天端を鏝で押えて作業完了。

皆さん、お疲れさまでした。

こちらの現場は、このままお盆休みに入ります。

しっかりと養生が取れそうです。

固まり過ぎて、型枠設置用の金具を留める為の釘が打ちにくいかも?

仕方ないか・・・。

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