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このところの高湿で、室内にかびが生えたというお電話を戴きました。
早速、現状確認を行い、対策を講じたいと考えています。
湿度をもっと下げたいという方もいらっしゃいます。
除湿装置を増設したいとの事。
こんな感じです。
晴天時1階の相対湿度70%前半、2・3階は60%後半。
雨天時はそれぞれ5%増しくらいになるようです。
ロータリー素子を採用した全熱交換タイプの換気システムを使用しているお宅です。
除湿運転を行うことで室温は22~23℃くらいまで下がっています。
室温25~26℃くらいで、雨天時でも60%以下が理想との事。
夜、除湿を止めると、2時間ほどで1階は82%、3階は77%まで湿度が上がるそうです。
ちなみに、このお宅の規模は以下の通りとなっています。
1階:57.27㎡(気積:131.72㎥)
2階:60.45㎡(気積:145.08㎥)
3階:56.72㎡(気積:130.45㎥)
合計174.44㎡(気積:407.25㎥)
尚、エアコンは各階に1台づつ計3台を設置。
2・3階の給気には除湿装置を組み込み、湿度低減を行っています。
気密性能はかなり良いお宅です。
総相当隙間面積αA=12㎠
隙間特性値n=1.12
C値=0.07㎠/㎡
凄いでしょ?
温度を22℃とし、各階毎の絶対湿度を求めてみましょう。
1階:11.6g/㎏DA
2階:9.9g/㎏DA
3階:9.9g/㎏DA
あれれ?
かなり低めになっていますよ。
このまま室温を希望する25℃に上げれば、相対湿度はこうなります。
1階:55%
2階:47%
3階:47%
全然、問題ありません。
除湿装置を1階にもう1台設置した場合を想定しました。
この装置の除湿能力は、最大で18リットル/h。
ちなみに乾燥空気の重さは1.2g/リットルですから、このお宅の1階部分乾燥空気の重さは以下のようになります。
1リットルは0.001㎥ですから、気積131.72㎥=131,720リットルになります。
これに1.2gを掛ければ乾燥空気の重さ、158,100gになります。
㎏に換算すれば158.1kgです。
絶対湿度が11.6g/㎏DAということは、乾燥空気1㎏中に含まれる水蒸気が11.6gあることになります。
158.1㎏に11.6gを掛けた1833.96g(1.8㎏)が家全体の空気に含まれる水蒸気量です。
9.9gであれば、1565.19g(1.5㎏)。
この差は0.3㎏です。
水1リットルは1㎏ですから、0.3リットルに当たります。
1台増設すれば、充分ですね。
1階部分の絶対湿度を2・3階並みにすることが可能です。
でも、必要なのかな?
posted by Asset Red
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