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雨がだんだんと強くなって来ました。
凄い湿度ですよ。
弊社事務所裏の駐車場の気温&湿度です。
26.3℃、91.3%。
ちなみに24.7℃は露点温度を示しています。
絶対湿度19.8g/㎏DA、不快指数は78.3.
気温は低いのに、とにかくジメジメして気持ち悪い・・・。
これも台風の影響?
異常気象もこのまま普通になってしまうのでしょうか?
昨日は、M’s構造設計の佐藤先生の話を聞いてきました。
構造塾/改修版&伝え方・聴き方セミナー、ためになりました。
廻りを見回せば、自立循環型住宅研究会関東ゼミの面々にFP北関東のメンバーの顔もあります。
やっぱり、改修工事における構造の在り方は気になりますよね。
先生の想いを聞いて、共感することが出来ました。
佐藤先生って、工務店に生まれたんだそうです。
地震に強い家を作りたくって、自社物件の構造設計を始めたそうです。
でも全国に建つ『地震で倒壊する家』の数に比べると、自分が手掛けることの出来る家の数って少なすぎる・・・。
そこで工務店を離れ、構造設計事務所を興します。
社員を雇い、ご自身も頑張り、手掛ける数は飛躍的に増えました。
それでも全体から比べれば全然足りません。
それならと、地震で倒壊しない家づくりを行える人材を育てればいい!
家を求める人への情報発信をすればいい!
こうして現在に繋がっているそうです。
耐震と断熱、方法論は違います。
でも想いは同じだなぁーと感じた訳です。
弊社の手掛けられる住宅は、どんなに頑張っても年間10棟です。
実際には、もっと少ない・・・。
断熱・気密性能を高め、健康な環境で安心して暮らして戴きたい。
もちろん、地震で倒壊することの無い家であることが前提です。
こうした暮らしが出来ていない人がたくさんいます。
こうした暮らしが出来ることを知らない人さえいるんです。
せめて弊社の目指す家づくりを発信し、ヒントにでもしてもらえれば・・・。
これが弊社の想いですから。
色々な話を聞かせていただきましたが、一番面白かったのが次のパワポ画像です。
家づくりを車選びに例えていました。
あなたは自動車を売る営業マンです。
一人のお客様がプリウスを買いに来ました。
プリウスと言えば『省エネ・低燃費』が売りの車ですよね。
そのプリウスに2つのタイプがあったとしましょう。
燃費が良いプリウス。
そして燃費が悪いプリウス。
前者は後者よりも価格が100万円高い設定になっています。
あなたは燃費の悪いプリウスを安いという理由で勧めますか?
それとも、10年乗れば元を取れるはずだからと100万円高いプリウスを勧めますか?
これって、住宅セールスと似ていますよね。
そもそも、プリウスを買いに来た人が燃費の悪いプリウスを買うでしょうか?
プリウス=燃費が良いから選んだと思うんですよね。
さすがに100万円安いプリウスを買わされ、後になって燃費の悪いプリウスだった事を知るなんて事は無いと思います。
でも、住宅の場合は普通にあるんですよね。残念・・・。
では安全性はどうでしょうか?
衝突安全性を高める為のエアバックにグレード設定があったとしましょう。
安全性1.00のプリウス。
安全性1.25のプリウス。
安全性1.50のプリウス。
当然価格も違います。
そう、耐震強度と同じです。
安全性1.50のプリウスだけ作ればいいと思いませんか?
自身とご家族の命を軽く考える人っているのかな?
お金が勿体ないから、安全性を削ってよ!
なんて人がいるとも思えないんですよね。
車と住宅を比較すると、おかしさが良くわかります。
こんなのおかしいですよね。
最後に、先生が講演中に発した一言をご紹介したいと思います。
あらゆる職業には理念があります。
人を尊重し、命を尊重するというのがそのキモとなります。
でも建築に携わる方々には、ご自分のつくる家が人の命を左右するという事実を判っていますか?
その覚悟を持って仕事に取り組んでいますか?
お金を払うのはお客様だから、選択肢を与えれば良いんだ。
選んだんだから、そうした覚悟もお客様に負担してもらおう!
なんて思っていませんか?
こうした基本的な理念を学校では全く教えていないんだそうです。
ナルホド・・・。
そうかもしれない。
posted by Asset Red
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