結果を待っています・・・。

猫の目のようにくるくると変わる空模様・・・。

雨がパラパラ降っていたかと思えば、晴れて太陽がまぶしかったり・・・。

朝9時の板橋は、写真のような空模様です。

太陽がまぶしく、日向にいると肌がジリジリと焦がされているようでした。

『FPの家 T邸』

地盤調査を行いました。

弊社でもよく採用している『SS試験』です。

スウェーデン式サウンディング試験(SWS)とは、地盤強さを調べる簡易調査法の1つです。

敷地のに先端がスクリュー状になった鉄の棒を挿し、回転貫入させて地盤の強さを判定します。

まだ仮設電気が来ていないので、発電機を用意してもらいました。

ジオカルテⅢ、全自動SS試験機を使います。

まずは測定ポイント①からスタート。

建物の4隅と中央の5ポイントを調査し、必要であれば追加箇所の調査も行います。

ジオカルテに据え付ける『スクリューポイント』、ロッドの先端となります。

これにロッドを繋いで、最大10m地下まで荷重および回転を与えて地盤の強さを調査します。

以前は2人の人間が手動で行っていました。

5ポイントの調査をするのに、半日位掛けていたんです。

合計100㎏の重りを何回も上げ下げして、ハンドルをぐるぐる回して大変なんですよね。

作業者の習熟度も大切でした。

だって、ロッドを回した時にハンドルから手に伝わる感覚やその時の音が判断基準になっていたんです。

音感・感触による判断は、例えばこんな感じです。

ガリガリ・・・角礫系が主体

ジャリジャリ・・・礫質土が主体

シャリシャリ・・・砂質土が主体

無音・・・粘性土が主体

また、貫入の仕方も重要な判断基準なんです。

ストン・・・早い自沈

スルスル・・・ストンとジンワリの中間の速さ

ジンワリ・・・スルスルとユックリの中間の速さ

ユックリ・・・ゆっくりな自沈

SSのみで貫入が難しい場合、人力で打撃を加える事もあります。

打撃を加えても、貫入しない場合もあります。

自沈とは、回転を加えない状態でロッドが沈むことを言います。

その際のおもりの重さが重要です。

私も若い頃、よく手伝わされました。

この歳になると、もうゴメンですね。

機械化が進んだ今は、たった一人でも2時間位で終わります。

しかも、データーにムラがありません。

いよいよスクリューポイントを据え付け、調査を開始します。

機械が勝手に荷重を変えたり、回転を与えたりするんですよね。

ロッドが写真のように短くなると、継ぎ足していきます。

地盤の強さが一定以上に達するか、10m以上に達するまで調査は続けられます。

①ポイントは10mまで行いました。

画面に色々なデーターが出ています。

後程このデーターがまとめられ、資料に添付されることになります。

機械にはタイヤが付いているので、次のポイントに移動する際には曳いていきます。

後には、地面に刺さったロッドの頭だけ・・・。

今度は、これを抜かなければなりません。

長さ10mのロッドです。

大変ですよね。

こんな工具を使います。

先端に開いた穴にロッドを通して、長い柄を上下するだけです。

抜く時だけロッドを掴み、ロッドの下までずらそうとすると穴が開く仕組みになっています。

てこの原理で、いとも簡単にぬけるんですよ。これが・・・。

ロッドを抜きながら、②ポイントの調査を行います。

作業内容は①と同じです。

先程地盤の強さを調査すると書きました。

でも、SSは強い地盤を探すための目安でしかありません。

測点に限り、地盤の在り様を調査することが出来ます。

5ポイントであれば、5箇所。

7ポイントであれば7箇所となります。

その結果と、周囲の様々な状況や過去の周辺データー等を利用して総合的に判断して地盤の強さを専門家が判断してくれるのが地盤調査となります。

①・②・③の3箇所だけ、調査に立ち会ってきました。

①は少し不安が残る結果でした。

地表から1.5m位の所が軟らかいようです。

丁度ガラが埋められていたところなんですよね。

埋め戻しが不完全だったのかもしれません。

②・③は問題なし。

恐らく④・⑤も問題ないと思われます。

5ポイントの調査が終わったら、①の近くで1・2ポイント追加調査をすることになると思われます。

結果は、明日となります。

良い報告が聴けるとは思うんですけど・・・。

事前に周辺データーや土地条件図を見せてもらいましたが、台地なんですよね。

地盤補強の必要は無いと思うんです。

専門家の判断を待ちたいと思います。

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