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昨日までとは、うって変わって秋めいた陽気の練馬・板橋です。
涼しいというよりも肌寒い感じ・・・。
『スケルトンリフォーム A邸』
初めて使う部材が納品されました。
写真のようなダンボールの束が3束です。
梱包の中には銀色のダンボール紙が50枚入っています。
折り目に沿って曲げてみると、こんな感じになります。
銀色を上にして両サイドを上に折り曲げ、半円の部分を下に折り曲げるようですね。
これ、何だと思いますか?
正解はコレ
製品名は『ルーフベントシルバー』、屋根の遮熱対策製品です。
屋根タルキの間に取付けることで、遮熱通気層を設けることが出来る通気スペーサーです。
カタログによれば、その特徴は以下の通りです。
①熱線(赤外線)を反射し屋内への侵入を軽減します。2500nmでの赤外線反射率は70~80%との事。
②折り込んで垂木間にタッカー留めするだけの簡単施工です。
③屋内の湿気排除を促進します。透湿係数は1.84ng/㎡・S・Paとの事。
実験結果を見てみましょう。
イラストのように、屋根表面温度が90℃になるようレフランプで実験体を照射しています。
照射後のルーフベントシルバー裏面温度を、サーモカメラで撮影するとこうなるようです。
概ね32℃位でしょうかね。
中々の効果です。
今回は、ルーフベントシルバーの室内側に現場発泡ウレタンを150mm吹付ます。
新築の場合に標準的に採用している『FP遮断パネル』に匹敵する断熱&遮熱性能が得られる筈。
屋根下地に厚さ12mmの構造用合板を取付け、屋根構面の強度も高めます。
合板を張ると、ルーフィングと合板間の水蒸気の存在が気になります。
でも現場発泡ウレタン+防湿シート施工で水蒸気の侵入を軽減し、通気層で排出を促せば安心ですよね。
ちなみに厚さ150mmの吹付ウレタンの断熱性能は、厚さ225mmのグラスウール16Kに匹敵します。
実験時の屋根温度は90℃、でも実際の屋根温度は70~80℃と云われています。
断熱・遮熱性は問題なさそうですね。
問題は施工性だな・・・。
試しに取付けてみました。
垂木間隔は455mm、タルキの巾は42mm位でしょうか?
経年変化で少し痩せたのかもしれませんね。
ここに、折り曲げたルーベントシルバーを嵌め込みます。
折り曲げた両サイドが野地板に当たるまで押込み、耳の部分をタッカーで固定します。
1枚当たり4箇所留め付けるようになっていました。
簡単に施工出来ました。
施工性は問題ありません。
下から耳をタッカーで留められるので、思った以上に簡単です。
1枚の長さは900mmあります。
ジョイント部分の突付けに配慮が必要なくらいでしょうか。
隙間が空いていると現場発泡ウレタンがそこからはみ出してしまい、通気層を圧迫することになりかねません。
気密テープで貼った方がいいかもしれませんね。
素材がダンボール紙の為、実際の施工は屋根の下葺きが完了してからとなります。
せっかくの新兵器も濡れてしまえば意味がありませんから・・・。
posted by Asset Red
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