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寒いですね。
ラジオからは、秋雨前線なんて言葉が流れてきてびっくりしちゃいます。
蒸し暑い夏が続くだろうと覚悟を決めていたのに・・・。
『FPの家 Y邸』
室内空気環境の測定バッジを設置してきました。
いわゆる『VOCの測定』です。
VOC(Volatile Organic Compounds)とは常温・常圧で空気中に揮発(蒸発)しやすい有機化合物の略称です。
塗料・印刷インキ・接着剤・洗浄剤・ガソリン・シンナーなどに含まれる、トルエン・キシレン・酢酸エチルなどが代表的な物質となります。
大気汚染や土壌汚染の原因となる物質も多く、大気中の光化学反応による光化学スモッグを引き起こす原因物質の 1 つともされています。
近頃では、住居用の接着剤に含まれる有機溶剤などによる室内空気汚染の方が大問題かも・・・。
また、ホルムアルデヒドとVOCは全く違うものなんですよね。
ただ、シックハウスの原因物質として取り上げられることが多いので、同じように考えてしまう方もいるようですね。
ホルムアルデヒドは、無色で少しの刺激臭のある気体です。
特徴は水によく溶けるという点。
非常に安価な防腐剤なので、かつては壁紙用の接着剤に使われてきました。
しかし、ホルムアルデヒドが発ガン性物質として非常に疑わしいということがわかって以来、各国で使用を中止しているので、最近では接着剤に使用されていることはほとんどありません。
弊社が室内空気に含まれる量を測定しているのは、以下の物質となります。
①ホルムアルデヒド
②トルエン
③キシレン
④エチルベンゼン
⑤スチレン
また、オプション対応でパラジクロロベンゼンの測定も可能となっています。
ちなみに室温が25℃の時の厚労省が発表した指針値は以下の通り。
ホルムアルデヒド・・・0.08ppm
トルエン・・・0.07ppm
キシレン・・・0.20ppm
エチルベンゼン・・・0.88ppm
スチレン・・・0.05ppm
パラジクロロベンゼン・・・0.04ppm
なお1ppmとは、化学物質1㎤/室内空気1㎥=0.0001%の濃度となります。
なお、この指針値は『健康な人が、その化学物質による健康被害を受けないであろう値』であり、この数値を上回ると直ちに健康への被害があるという訳ではありません。
また現段階では強制を伴うものではなく、この指針値を下回った場合は『望ましい状態』にあると考えることができますが、上回った場合であっても換気を行うことにより濃度の低減を図ることが可能です。
測定方法は至って簡単です。
ホルムアルデヒド専用の測定バッジと
上記②~⑤までの物質を測定するバッジ
2つを用意します。
袋を開封すると、測定が始まってしまうので注意が必要です。
部屋の中央に脚立を置きます。
床から1.2~1.5mを目安に2つのバッジを取付けます。
これで準備完了です。
速やかに退出しなければなりません。
弊社では写真のような貼り紙を用意して、玄関ドアに貼り付けます。
現場キーも一旦引下げ、誤って開ける事のないようにします。
測定時間は8時間以上40時間以内ですが、理想は24時間となります。
測定時間が24時間以内の場合には、14~15時が測定時間の中央になるように開始・終了時刻を設定してください。
8時間であれば、10:30開始~18:30終了という具合です。
測定を終えたら、すぐにバッジをそれぞれの袋に入れファスナーをキッチリと留めてください。
それぞれの袋に開始日時と終了日時を記載し、専用用紙に必要事項を記入します。
バッジの入った袋および専用用紙を封筒に入れ、検査機関に投函すれば7日位で結果がわかります。
別途費用は払えば、2~3日でも可能なんだとか・・・。
たいした費用はかかりません。
①~⑤の物質の濃度がわかります。
それぞれを先程の指針値と比べてみれば、室内空気の汚染具合が一目瞭然です。
接着剤やシート貼り建材・合板を極力使わず、自然素材の使用をお勧めしている弊社の建物の空気がいかにきれいかわかります。
分析機関は一般財団法人 ベターリビング分室です。
信憑性高いでしょ?
自然素材だから大丈夫!
F☆☆☆☆建材を使ってるから大丈夫!
本当でしょうか?
ちゃんと、測ったほうがいいと思いますよ。
もちろん、弊社では全棟測定しています。
そして、この結果をお施主さまにご報告しています。
過去の建物の記録だって、お見せすることが可能です。
ただし、これはあくまでも建物自体による空気汚染具合の測定です。
引っ越し後の、持ち込み家具・カーテン・衣服等による空気汚染があることもお忘れなく・・・。
posted by Asset Red
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