土台敷きました。

なんだかはっきりしない天気です。

雨が降ったり止んだり・・・。

でも、ようやく雨が止みました。

やったー

『FPの家 Y邸』

土台敷き完了です。

簡単に、土台敷きの様子をご報告させていただきます。

朝一番、基礎に溜まった水を掻きだす作業からスタートしました。

正にプールです。

ポンプ大活躍、やはり最後の仕上げは『ちりとり&バケツ』でした。

なんとか、作業できるようになりました。

朝9時少し前・・・、土台&構造金物を積んだトラックが到着。

材料を降ろしていると、いきなりの雨です。

あっと云う間に止んでしまいましたが、材料が少し濡れてしまいました。

写真は土台の木口です。

国産檜材を採用しています。

もちろん心持ち材です。

こちらの写真も土台の木口です。

米松の防腐土台となります。

あれれ

心材ではありません。

製品名は『OPドライスケアー べいまつ』。

ザイエンス独自の全面超噴射処理装置による低圧噴射処理を行った乾燥材の特性と防腐・防蟻性能を併せ持つ土台です。

めり込み強度が大きいのが特長です。

許容応力度計算による構造の安全性を確認したところ、檜材では『めり込み強度』が不足する事がわかりました。

そこで必要な部分の土台に限り、この土台を採用しました。

メーカーのHPを見ると、油溶性のサンプレザーOPエースという薬剤を深浸潤処理しているようですね。

えっ!深浸潤処理

初めて聞く言葉です。

全面超噴射装置を使い、浸透性が高くて安全性に優れた油溶性薬剤を木材に吹付けた後、浸透(養生)操作を行う処理方法のようです。

加圧注入とは違うようですね。

大丈夫なのかな?

ザイエンス社独自の方法のようですね。

加圧注入処理と同等の性能『AQ2種(JAS K3相当)』をクリアしているそうです。

安心しました。

今朝の拙ブログにも書かせてもらいましたが、土台の材種って重要なんですよね。

独立行政法人 住宅金融支援機構の木造住宅工事仕様書を見てみましょう。

4.3 木部の防腐・防蟻措置

4.3.1 土台の防腐・防蟻措置

というページには、こんな事が書かれています。

1. 土台の防腐・防蟻措置(北海道及び青森県にあっては防腐措置のみ。以下同じ。)は、次のいずれかによる。

イ・ ひのき・ひば・べいひ・べいひば・くり・けやき・べいすぎ・台湾ひのき・こうやまき・さわら・ねずこ・いちい・かや・ウエスタンレッドシーダー・インセンスシーダー又はセンペルセコイヤを用いた製材、若しくはこれらの樹種を使用した構造用集成材又は構造用単板積層材を用いる。

ロ. JASに定める保存処理性能区分K3相当以上の防腐・防蟻処理材(北海道及び青森県にあってはK2相当以上の防腐処理材)を用いる。

2. 土台に接する外壁の下端には水切りを設ける。

『イ』の欄に書かれた材種がお勧めのようですね。

確かに、ここに書かれている材種は耐犠牲・耐朽性が大きそうです。

では、これらの中から選べば安心できるんでしょうか?

ちなみに弊社では以前、べいひばの土台を採用していました。

上記『イ』にも書かれている材種です。

でも、現在は採用していません。

何故だと思いますか?

次の資料を見てもらえれば、わかると思います。

樹種別蟻害に対する耐用特性を示しています。

ヒバの耐犠牲は、国産・外国産を問わず『大』となっています。

でも『小』の欄を見ると、こうも書かれています。

『熱帯産材を除く全ての辺材』

つまり耐犠牲の大きいヒバは『心材』に限るということです。

ヒバと云えども、辺材を使えば耐犠牲は小になってしまう・・・。

残念ながら弊社の採用していたヒバ材は辺材でした。

意味無いじゃん!

そして現在は国産檜の心材を採用しています。

べいまつの辺材については、『ロ』に該当しているので問題ありません。

本当は、国産檜の心材にしたかったんですよね。

柱と土台の小径を大きくすることでめり込みを防ぐという選択肢もあるんですが、色々な事情で今回は諦めました・・・。

さあ、土台敷きの様子の続きです。

まずは土台にアンカーボルト用の穴を明けなければなりません。

土台を基礎の上に載せ、基礎の天端に付けられた墨に合わせます。

土台の側面にアンカーボルトの位置をマークします。

土台をひっくり返して、側面のマークを裏面に書き写します。

土台面からアンカーボルトまでの距離を測れば、アンカーボルトの墨は完了です。

ドリルを使って、墨の位置に穴を明けます。

穴を明けたら、今度は裏面に防蟻剤を塗布します。

後日専門業者による防蟻剤の塗布を行いますが、基礎の上に載ってしまう面にはきちんと塗れない恐れがある為、弊社ではこのタイミングで塗るようにしているんです。

次に基礎の天端に基礎パッキンを敷き込みます。

一般的に使われているロングタイプを採用しています。

また玄関土間廻りや浴室廻りなどの『基礎断熱部分』には、気密タイプの基礎パッキンを敷き込むようにしています。

基礎パッキンの敷き込みが終わったら、土台を敷き込みます。

土台の下の黒いのが基礎パッキンです。

土台と基礎の間に厚さ20mmの空間を確保することで、風通しを良くし、床下空間にシロアリが生育しにくい環境を維持してくれます。

また従来の床下換気口と違い、基礎に開口を設ける必要が無い為構造的にも有利なんですよね。

親子大工が黙々と作業を進めています。

土台もあらかた敷き終わりました。

アンカーボルトにスクリュー座金を取付け、締め付ければ土台敷き完了です。

床下に収納スペースを設ける部分には、梁を入れるようにしました。

床束を省略できるので、広く使うことが可能です。

土台の上には厚さ100mmのFP床パネルを敷き並べますが、梁の上には厚さ28mmの構造用合板を敷くだけなので梁天端と土台天端に段差が出来ます。

少しでも天井高さを採るための配慮ではありますが、建前時に躓いて転ばないよう注意しないとなりませんね。

プレカット加工も問題ありませんでした。

仕口加工もきれいに納まっています。

明日・明後日は休業とし、火曜日に先行足場を架ける予定です。

そして、水曜日・木曜日の2日間で建前作業を行います。

規模が小さいとはいえ、木造3階建て+ペントハウス&ルーフバルコニーのある背高のっぽの家。

建前は苦労すると思います。

天気が崩れないことを切に願います。

posted by Asset Red

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