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いゃー、暑かったですね。
久し振りの青空、なんだかうれしくなってきました。
『FPの家 T邸』
汗をかきかき、遣り方を行いました。
遣り方とは、基礎工事を行う前に現地で行う様々な確認作業です。
敷地境界線を確認し、建物の配置を確認します。
隣地と建物との距離も確認出来るし、前面道路と敷地の高低差を確認することも出来ます。
確認した上で、作業時の基準となる高さ関係・配置関係を明示する事で基礎工事を正しくスムーズに行うのが目的だと考えています。
今日現地に集まったのは、基礎業者・大工・私の3人です。
基礎図面や配置図等を確認しつつ、遣り方を行いました。
敷地中央にオートレベルを据え付けます。
続いて建物の周囲に杭を打ち込みます。
前面通路のマンホール蓋がBMになっています。
高さを確認し、BM+100mmを設計GLとしました。
設計GL+600mmの高さを、打ち込んで杭に書き込んでいます。
書き込んだ印に水平貫の上端を合わせて取付けました。
敷地境界線を確認後、建物の配置を水平貫に書き込みます。
この時に重宝するのが、カネピタという道具です。
2枚の鋼製テープが先端から同じ長さだけ出るようになっています。
それぞれの先端を対向する水平貫の任意の点(A・B点)に掛けます。
カネピタの先端にある目印を先程の水平貫と直交する水平貫に当て、印を付けます。
これを対向する水平貫にも行う事で、C点・D点の4つの点が出来ます。
A・Bを底辺にする2等辺3角形を頂点がC・D点になる訳です。
C・D点を結ぶ直線とA・B点を結ぶ直線の交点は、常に直角です。
この点からの離れ距離を押えておけば、建物の直角は確保できることになります。
ビルなどの場合、トランシットを用いて直角を確認する事が多いんです。
でも小規模の住宅であれば、カネピタで充分だと思います。
それでも書き込んだ線をタコ糸で結び、建物が矩形になっているかどうかを調べなければなりません。
タコ糸の交点が建物の隅となります。
建物の四隅をタコ糸で確認し、それぞれの対角距離を計測します。
相互に誤差があれば、直角ではありません。
建物が直角である事が確認出来たので、水平貫に基礎の配置をマークしました。
わかりますか?
釘の下の線が基礎の中心点になります。
その左右にある線が、基礎の面を示しています。
両側の線の距離は180mmです。
弊社の場合、基礎の巾は180mmですから・・・。
遣り方、無事完了です。
そのまま根切作業に入りたいところですが、事情があり一旦留めなければなりません。
この地域は『埋蔵文化財包蔵地』に指定されているんです。
根切りをしたら、区役所の担当者に立ち会って戴き、地面に埋まった貝殻等を確認して貰うのが決まりになっています。
どうせ貝塚くらいしか無いのに・・・。
三角縁神獣鏡でも出てきたら、びっくりですよね。
台風が来なければ、月曜日に立ち会ってもらう予定です。
posted by Asset Red
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