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いよいよ、雨が降ってきました。
台風の影響ですよね。
昨日の快晴が嘘のように感じます。
こう雨ばかりだと、心が沈みます・・・。
『FPの家 Y邸』
まずは、昨日の1枚からご覧ください。
屋上から北を眺めた風景です。
廻りには意外と高い建物が無いので、いい感じになっています。
昨日は本当に良い天気でしたね。
お蔭で屋根下地をつくる作業が進みました。
屋上から見た、お隣の家のトップライトです。
よく見ると、紙が貼られています。
カーテン代わりなんでしょうね。
居室の採光を確保するため、狭小地では安易に採用するケースが多いんですよね。
でも、弊社では採用しません。
だってあまりにも断熱性能が低いし、日射取得量も半端ではありません。
徹底的な断熱補強&日射遮蔽策を採らないと、とんでもない事になります・・・。
あちらのお宅でも、何か問題があるんでしょうね。
高所にも関わらず、わざわざ紙を貼っていますから。
ガラス外側温度と内側温度の違いにより、網入りガラスが割れてしまう事もあるようです。
採用の際には、その辺りもしっかりと対応しなければなりません。
ご注意を!
写真は桁と屋根タルキ(以下タルキ)を撮ったもの。
桁の外側には、『タルキ削り』が施されています。
これを施さないと、桁の角とタルキは点で接することになり座りが良くありません。
そして455mm間隔に、深さ3mmのタルキ巾の『タルキ彫り』加工が施されています。
ここにタルキを嵌め込めば、簡単に写真のように納まります。
後は、タルキの両側から桁・母屋・棟木を目掛けて釘を斜めに打つだけなんです。
タルキを留め付けたら、『ひねり金物』を留め付けます。
棟木とタルキ。
そして桁とタルキ。
風で軒先が煽られるのを防ぐために留め付ける構造金物のひとつです。
でも今回の場合、軒の出寸法は壁心-軒先距離で250程度しかありません。
煽られることなんてあるのかな???
小屋束と桁を留め付ける『鎹(カスガイ)』も取付けました。
さあ、いよいよ『FP遮断パネル(以下パネル)』の取付です。
すぐ足元まで運び込まれたパネルです。
重機を利用出来ない為、他の材料共々『担ぎ屋さん』に荷揚げをお願いしました。
足場の上では、FPコーポレーションから派遣されたカメラマンが待機しています。
パネルの施工要領を撮影したいとの事。
「高いから、怖い怖い・・・。」
「風が無くて良かった。」
ずっと言ってました。
パネルを屋根の上に揚げ、準備万端整いました。
さあ、施工開始です。
屋根タルキの内法寸法よりも2mmだけ小さく作られています。
長さは、指定寸法ぴったりになっています。
ゆっくりとタルキ間に嵌め込み、取付け位置を確認・調整します。
ぴったりなので、掛け矢を使って叩き入れなければ入りません。
パネル外周には木枠が付いているので、これをタルキに釘で留め付けます。
パネルの取付が終わったら、遮熱バットを起こして留め付けます。
表面が緑色になっています。
以前は銀色になっていました。
太陽光を反射して、輻射熱を建物内に採り入れないための工夫です。
木口を見ればわかりますが、遮熱紙と断熱パネルの間には空気層が設けられているんです。
アルミクラフト紙で出来た『遮熱通気層』が夏の暑さを抑えてくれる訳です。
この上に野地合板を留め付ければ、屋根下地完成です。
野地合板と遮熱バットの間にも通気層があるのが見えると思います。
厚さ35ミリの『遮熱2層通気層』です。
屋上床下地の下にも、断熱パネルを取付けました。
『ESパネル』という厚さ105ミリの硬質ウレタンパネルです。
FP遮断パネル同様に外周に木枠が付いているので、確実に留め付けることが出来ます。
留め付けたら、パネルと躯体にアルミ気密テープを貼り付けます。
30tの圧力を掛けて硬質ウレタンを充填したパネルですから、上に載っても大丈夫。
飛び跳ねたくらいでは、ビクともしません。
構造金物廻りの『座彫り』部分も発泡ウレタンできっちりと処理します。
躯体の構造金物廻りに開けられた座彫りです。
発泡ウレタンを充填し、効果したら、平らに切削しアルミ気密テープを貼るようにしています。
ここからは今日のお話です。
雨が降りだす前に、屋根の雨仕舞を終わらせなければなりません。
今回採用したのは、ウルトジャパンの『ウートップサーモNDプラス2SK』。
透湿性の高いルーフィング材です。
一般的なルーフィングのように、野地合板とルーフィング材の間で結露が起きる心配も少なくなります。
釘穴シール性も高いし、巾1.5mもあるで、継手が少なくなり安心です。
滑らないから、作業も安全。
意外と軽いですよ。
テープとタッカーを併用して留め付けます。
屋上部分はブルーシート処理としました。
ホウ酸による標準処理(防蟻処理)も完了です。
そうそう、連日の使用で揚水ポンプが壊れました。
早速、新しいものを購入して使いました。
基礎の乾燥方法も考えないといけませんね。
posted by Asset Red
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