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雨がパラパラと降ったり、止んだり・・・。
台風来るのかな?
来ないのかな?
本当に嫌になっちゃいますよね。
『FPの家 Y邸』
黙々と作業を進めています。
構造図に従って、様々な構造金物を取付けています。
柱頭・柱脚金物。
ホールダウン金物もあれば、CP金物もあります。
柱の引き抜き力に合わせた金物となります。
床下収納部分の梁です。
土台に梁が掛かっているため、写真のような梁受け金物で補強をしました。
筋違の取付もほぼ終わり、筋違プレートも取付けました。
構造金物の取付が完了すれば、いよいよFPウレタン断熱パネル(以下、FPパネル)の取付です。
写真は開口パネルと標準パネルを施工した後のもの。
開口パネルには、予め窓の寸法よりも横20mm、縦10mm+窓上材の分大きくした開口が設けられています。
そして窓上には、窓上材を取付けます。
コレ、カーテンレール下地なんですよね。
以前は壁に貼る石膏ボードの代わりに、カーテンレール下地として合板を貼っていました。
でも、こうした施工は防火上NGなんです。
そこで余分に開口を設け、パネルと同じ厚さの木材を入れ石膏ボードを貼ります。
石膏ボード分長くしたビスを使えば、カーテンレールをしっかりと留めることが出来る訳です。
短冊金物を取付けた様子を撮ってみました。
梁下端に見えるベージュ色のパネルが『FPパネル』です。
FPパネルは柱及び梁の寸法と同じ厚さになっています。
今回の建物であれば、105mm。
FPパネルは硬質ウレタンフォーム2種2号と同等性能ですから、熱抵抗は4.375になります。
これって、一般的な断熱材であるGW16㎏の197mm分の断熱性能に相当するんです。
凄いと思いませんか?
上の写真の中央に注目してください。
オレンジ色の木材は、ホウ酸を塗布されたスギ柱です。
そしてその左側にあるのが、FPパネルです。
FPパネルはイラストのように、木枠のついた断熱パネルです。
場合によっては、筋違を入れることも出来ます。
一般的な発泡プラスチック系断熱材を充填工法で使おうとすると、断熱材と躯体の留め付けに苦労するんですよね。
断熱材自体に釘が効かないので、留め付けるのが難しいんです。
地震で建物が変形すれば、簡単に外れてしまいます。
その点、木枠付の断熱パネルは取付が簡単です。
木枠と躯体を釘で留めればいいんですから。
これもウレタンの持つ『自己接着性』のお蔭です。
木枠とウレタンが破断するには、かなりの力が必要なんです。
写真のような木枠を作り、両面にクラフト紙を貼ります。
30tのプレスに掛けつつ、ウレタンを充填。
こうして発泡・硬化したパネルは均一な品質を保つことが出来ます。
筋違の入っている部分だって、隙間なく充填できるんです。
先程の写真を良く見ると、木枠が緑色になっているのが判ります。
コレ、工場で木枠を組む際に防蟻処理をしているからなんです。
建物によって異なりますが、今回の場合はパネル下端から1000mmまでを防蟻処理してもらいました。
もちろん、高濃度ホウ酸処理です。
パネルの施工と平行して、熱橋部へのウレタン処理も行われています。
躯体に予め設けられた『座彫り』、ここに構造金物を通します。
穴中いっぱいにウレタンを充填し、発泡・硬化を待ちます。
構造金物が『熱橋』になるってご存知ですか?
上イラストをご覧ください。
上の青い羽子板ボルトは、座彫りなしを示しています。
赤い羽子板ボルトは、座彫りありを示しています。
断熱材の左側は暖かく、右側は冷たいという冬を想定すると青いボルトは外気で冷やされ冷たくなってしまいます。
冷たい金物が暖かい空気に触れて、結露が発生!
充分あり得ると思いませんか?
ウレタンで包まれた赤いボルトは、外気に触れることもなく、冷たくなることもありません。
熱橋対策って意外と地味ですが、結構重要なんですよね。
躯体同志の隙間も、このタイミングで無くすようにしています。
アルミ気密テープを丁寧に貼り、上から木材で塞ぎます。
構造金物とFPパネルが干渉する場合もあります。
こうした場合は、写真のようにFPパネルを欠き取り金物を納めます。
金物検査後、ウレタンを充填すれば熱橋部も解決できます。
そもそも写真のように、金物とFPパネルの干渉を防ぐのが一番なんですよね。
伏図を見て、1箇所1箇所プレカット担当者に指示をするようにしています。
でも納まりによっては、こうした施工が出来ないこともあるんです。
このタイミングの施工を他の工法と比べてみると、色々な違いがわかります。
断熱・気密施工を詳しく知りたい方は、是非『構造現場』をご覧ください。
見学会を開催する予定です。
時期が来たら、弊社HPに掲載させていただきます。
お楽しみに・・・。
posted by Asset Red
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