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また台風が近ずいているようですね。
困ったものです。
困ったものと言えば、最近こんな事がありました。
築13年のお宅の話です。
弊社OBであるS様より電話を戴きました。
どうやらトイレのリモコンが壊れたので、部品を取り寄せて欲しいと仰るんです。
話を聞いてみると、壊れたのはリモコンを壁に固定するためのホルダーでした。
参考までに、我が家のリモコンの写真です。
大抵のリモコンは、乾電池式になっています。
ある程度の年月が来れば、外して電池を入れ替えなければなりません。
リモコンを上にスライドすれば、外すことができます。
その時に姿を現すのがホルダーです。
メーカーや製品によって形状は違うと思います。
我が家の場合はI社(現L社)ですが、S様の場合はT社製でした。
T社の場合、リモコンを外す際に、手前に引っ張るようにして上にスライドする必要があります。
この時に、うまくいかなくて、何回もガチャガチャとやっていたそうです。
そして、ビス穴が破損・・・。
リモコンを取付けるとグラグラするようになる。
部品だけ取り寄せてもらえれば、ご自分で修理できるだろう。
という経緯でした。
早速メーカーに電話して、部品の注文をしました。
「トイレのリモコンのホルダーを注文したいんです。」
「品番を教えてください。」
「〇〇〇・・・。」
「それ、セット品番ですね。」
「機能部単体の品番をお願いします。」
「すいません、セット品番しか控えてないんですよ。」
「便器にシールが貼ってあるので、ご確認ください。」
「すいません、お施主様のトイレなので確認するのに時間が掛かります。セット品番から追っていただけませんか?」
「・・・。」
「しばらくお待ちください。」
本当に、しばらく待たされました。
「わかりました。」
「すいません。もう廃盤ですね。部品の供給も停止しています。」
「えっ、まだ13年ですよ。」
「廃盤から10年は部品供給がある筈ですよね。」
「ええ、お取付になってすぐ廃盤になっていますね。そして10年経過しています。」
「調べてみましたが、部品在庫はありませんでした。」
「リモコン交換するしかありませんか?」
「いえ、トイレ自体の交換が必要です。」
えっ、ウソでしょ?
「ホルダーの為に、トイレ全体を替えないとならないんですか?」
「後継のリモコンとか、無いんですか?」
「はい。」
「でも、機能部だけで大丈夫ですよ。」
平然と言うんですよね、カチンと来ました。
「機能部が一番高いんじゃない!」
取り外し・取付の費用も掛かるし、処分費だって掛かります。
まだ便器自体は健全で、不具合なんてまるでありません。
「なんとかならないの・・・。」
「交換をお勧めします。」
「ソレ、御社の都合だよね。」
「決まりですから、これ以上の対応は出来かねます。」
冗談じゃないですよね。
便器がいつの間にか『衛生陶器』から『家電』に代わり、寿命が短くなったという話を以前から聞いていました。
部品が無いから、トイレ自体を交換する。
変な話ですよね。
でも、まさか・・・。
リモコンのホルダーが割れただけで、トイレを交換しなければならないなんて・・・。
あまりにもバカらしくて、呆れてしまいます。
S様に報告して、ホルダーの修理方法を考えることにしました。
ビス頭が出っ張ると、リモコンが引っ掛かってしまう為、別の場所にビスを留めることは出来ません。
ホルダー自体が樹脂製&極めて薄い為、皿ビスで留めても穴周りが弱くなってすぐに壊れてしまうでしょう。
裏板を接着した上で、皿ビスで留める方法しかないのかな?
試してみたいと思います。
メーカーさん、せめてリモコン位は代替品に交換できるようにしてよ。
簡単な事だと思うんですよね。
posted by Asset Red
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