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取り敢えず雨が降らないことに感謝です。
寒いのは仕方ないですよね。
『スケルトンリフォーム A邸』
少しづつ工程が進んでいます。
全ての窓が取付けられました。
今回採用したのはアルミと樹脂の複合サッシ、LIXILの『防火戸サーモスX』です。
ガラスだって、アルゴンガス入りLow-E複層硝子。
今までのサッシはシングルガラス入りアルミサッシでしたから、かなり暖かさが違うと思うんです。
ちなみにシングルガラス入りアルミサッシのU値は6.51、そして今回採用した窓のU値は1.58になっています。
熱貫流率(U値)とは、材料自体の熱の伝えやすさだけでなく材料の厚さも加味して熱の伝わりやすさを表した値です。
単位は『W/m2・K』、値が小さいほど性能が良いことを示すんです。
例えば前者の値は6.51W/m2・K。
Wは窓から逃げる熱量、m2は窓面積、Kは温度差を表します。
つまり内外温度差1℃の時、6.51Wの熱が1.0㎡の窓から逃げる訳です。
外気温5℃、室内気温20℃であれば、K=15℃。
W=1.65m×H2.00mの窓サイズであれば、m2は3.3㎡となります。
この時に逃げる熱量を計算してみましょう。
6.51W×3.3㎡×15℃=322.245W
後者の窓はこうなります。
1.58W×3.3㎡×15℃=78.21W
その差およそ244W、実に4.1倍に当たります。
仮にこの窓が10箇所あったとすれば、その差は2440W(2.4KW)になります。
もしも1400Wの電気ストーブで暖めようとすれば、2台余計に設置しなければなりません。
凄い違いだと思いませんか?
窓と躯体の取合い部には、アルミテープによる気密処理も行っています。
気密処理が終わったら、窓枠を取付けます。
そして、断熱補強も行います。
窓枠と躯体の間の隙間は小さいので、いつものウレタンガンの先にノズルに装着しました。
これを奥まで挿し込み、少しづつウレタンを充填していきます。
窓枠と躯体の間に充填されたウレタンフォーム、見えるでしょうか?
1回の充填量は厚さ30mm程度に抑えるのが基本です。
何故なら、ウレタンは空気中の水蒸気と反応して発泡するから。
一辺に大量のウレタンを充填すると、表面は発泡するけど中は発泡不良なんてことも起こり得るんです。
そして、多層吹きも基本です。
表面の硬い層(スキン層)はウレタンの置換による断熱低下を抑えてくれる為、多層吹きにすればするほど経年劣化が防げます。
リフォームと云えども、やる事は一緒です。
新築同様、気密・断熱施工の手は抜きません。
そこに住まう方に、快適&健康&安心・安全・省エネをお届けしたいですから・・・。
コツコツと、丁寧な施工を重ねていくのが弊社の拘りです。
posted by Asset Red
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