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雨が止みました。
やったぁー、気分も上々です。
先日、弊社OB宅にお邪魔してきました。
「床下収納庫のケースに直径15mmくらいの穴が空いたんです。」
「中に入れてあったパスタ等が食べられました。」
どうやら、鼠のようですね。
機会を戴き外装・内装・設備のリフォームを行ったお宅なんですが、基礎に開けられた床下換気口については全くの手つかずでした。
換気口に嵌められた鉄格子のスリット間から侵入したもようです。
鼠は巾10mmもあれば、簡単に入ってしまうと云います。
換気口にステンレス網でも取付けておくべきだったかも・・・。
早速床下収納庫の蓋を開け、空っぽになったケースを外して床下を覗いてみました。
床下には削られたプラスチック屑が落ちているだけ・・・。
糞や毛などは落ちていません。
その後の状況を聞いてみると
「しばらくの間、夜間は床下に猫を離していたんです。」
「その後は、出ていません。」
床下収納庫の外側に、鼠取り用の粘着タイプの罠を設置するようお勧めしました。
「殺鼠剤の敷設はお勧めしません。飲んだ鼠が床下で死んで腐るかもしれませんから。」
「・・・。」
ご主人と奥様が目を見合わせています。
「良かった・・・。」
「実は殺鼠剤を買いにホームセンターに行ったんです。でも売ってなくて・・・。」
私自身、鼠の被害を見るのは初めてです。
でも知人が天井裏の鼠に困り、殺鼠剤を天井裏に設置して被害が無くなった話は聞いていました。
そのお宅では後日、天井板が腐って『蛆虫まみれの鼠の死体』が落ちてきたそうです。
この話を聞いてゾッとした事を覚えていたんですよね。
床下換気口に目の細かい網をかける方法も伝えました。
ご自分でやってみるそうです。
今回の鼠の穴が発見される前、猫が床下収納庫の蓋付近に寝て動かなかったそうですよ。
鼠の事が判っていたのかもしれませんね。
猫の本能、恐るべし・・・。
ここからは、先日見学してきた建売現場のお話です。
茨城県研究学園都市にある『ちばらきSTYLE』に建つ4件の建物を見させてもらいました。
最近よく耳にする、売れ残り分譲地を安く譲ってもらい、そこに地元ビルダーが建売住宅を建て、モデルハウスのように利用しながら集客をする手法を採っています。
FPグループの会員工務店が参加しているので、見せて貰えました。
前回見せていただいたグループもそうでしたが、こうしたグループって仲いいんですよ。
今回もそうでした。
FP工務店の1件だけではありません。
参加工務店のご厚意で4件全て見せてもらえたんです。
スライスレンガが印象的な建物から見学スタートです。
玄関ドアを開けると、檜柱の断面が「これでもか!」というくらい並んでいました。
これ、地味に大変なんですよね。
柱の木口をサンダーで仕上げないとなりません。
でも、ホールが良い匂いでいっぱいでした。
ヒノキチオールの香り、良いですよね。
家に居ながら森林浴気分を味わうことが出来ました。
2件目は黒いガルバが印象的な平家です。
高さ2.2mの平天井と勾配天井を上手に使い分けていました。
ペアガラスを入れた木製サッシと、ウッドデッキの連続性も良い雰囲気でしたよ。
若い世代を中心に受けそうですよね。
どの建物も色々な試みをしていました。
例えば、国産材しか使わない建物。
和のテイストが年配の方には受けそうです。
毎日自転車で通勤している私にとって垂涎の的『自転車を置くスペース』を設けた家もありました。
こんなスベースがあったら、うれしいですよね。
でも暑くもなく、寒くもない季節にお邪魔したので、建物の断熱性能や換気による空気感を体感することは出来ませんでした。
最初に見た建物以外は、取り立てて断熱・気密に気を配っている感じがしません。
床下にダクトエアコンを設置しているお宅もありましたが、2階が暑い・・・。
換気&空調計画と建物の性能がマッチしていないようですね。
とある建物に至っては、省エネ基準程度の外皮性能で気密施工は全く行っていないとか・・・。
エアコンが2階に1台だけ設置してありました。
換気システムも設置しておらず、局所換気扇と窓の框に設けられた通気口で夏は乗り切ったそうです。
「冬はどうするんですか?寒いでしょ。」
と聞くと、その返事にびっくりしました。
「初めての冬なんで、まだわからないんです。」
「寒くなったら石油ファンヒーターを数台設置します。」
ちなみに、燃焼型暖房器具をある程度の気密性を持った住宅内で使うのはNGです。
だって、酸欠や燃焼不良による一酸化炭素中毒の危険性が高いでしょ。
最近の家づくりは、気密施工に気を使わなくてもC値2.0㎠/㎡くらいにはなってるそうですよ。
窓も開けずにファンヒーター使ったら危ないですよね。
120㎡の家の隙間は市C値2.0㎠/㎡の場合、240㎠になります。
15cm×15cmの穴に相当しますが、昔の家のC値ってどの位だと思いますか?
聴くところによれば、10㎠/㎡を超えているんだとか・・・。
その時の隙間は1200㎠、35cm×35cmに相当します。
ちなみに私が以前お世話になっていたビルダーで、普通に立てていた家のC値を測定した事があるんです。
その時のC値は7㎠/㎡くらいでした。
この位の隙間があれば、酸欠や一酸化炭素中毒の心配はいりません。
でも、冬は寒いでしょうね。
C値が2㎠/㎡でも、やはり寒いと思いますよ。
暖房をかければかける程、暖かめられた空気は上に登り、天井付近の隙間から外に逃げてしまいます。
そして、床付近の隙間から冷たい外気が入ってきて足元スースーです。
2階は暑いのに、1階は寒いなんてことにならなければいいけど・・・。
「ビニールクロスは使いません。」
なんて言ってましたが、気密・防湿施工の出来ていない家で紙クロスや漆喰を使うのも考え物です。
空気中の水蒸気が壁内に移動しやすいんです。
下手すれば、壁内結露を招くかもしれません。
心配しているのは私だけ、話をしている当人は平然としています。
冬きてみたいなぁー、と思いました。
窓には樹脂複合サッシを使っていましたが、恐らく結露していると思います。
ガスファンヒーターは水蒸気を室内に撒き散らすので、室内の相対湿度が上がるんですよね。
過乾燥を防げるけど、表面結露の危険が増える・・・。
どっちがいいんだろう。
もちろん、今書いた内容はお話していません。
ご厚意に甘えて、思う存分見せていただきました。
色々と勉強になりました。
ありがとうございました。
posted by Asset Red
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