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数回に分けて紹介してきました。
旭ファイバーグラス㈱の体感原理というパンフレット。
いよいよ、今回が最終回となります。
名残惜しいような・・・。
断熱材として古くから世界中で親しまれ、最も多く使われてきたのがグラスウールです。
グラスウールがなぜ長く使われたのか?
それには理由があるんです。
先述の性能面や価格面だけではありません。
以下にその特長をあげてみたいと思います。
①シックハウス症候群が大きな問題となっていますが、グラスウールはホルムアルデヒドの放散量が少ないF☆☆☆☆の安全な建材です。
②過去から現在に至るまでアスベストを一切使っていません。グラスウールはリサイクルガラスを主原料とした『人体に安全な人工繊維』で、世界保健機関の下部組織であり最も権威のある国際がん研究期間はグラスウールを『ヒトに対して発癌性に分類されない』区分であるグループ3に分類しています。
③ガラスを主原料としている火に強く燃えにくい断熱材。高温に強いので延焼・類焼被害を抑えることができます。
④吸音性に優れています。住宅に使用すれば室外からの騒音や、階上音を和らげる効果が期待できます。
⑤経年変化による劣化の少ない断熱材です。
⑥シロアリに食害されにくい断熱材です。
⑦主原料のガラスの80%以上がガラス瓶等の資源ごみから作られるリサイクルガラスです。製造過程や使用後に不要となった製品も繰り返し再利用が可能で、地球にやさしい循環型の素材です。
ちなみに、弊社が採用している硬質ウレタンを使ったFPパネルはどうでしょうか?
①もちろん、F☆☆☆☆の安全建材です。
②『ヒトに対して発癌性を示す可能性がある』区分グループ2Bに属する原料を含んでいるようです。残念!でも、グラスウールって結着材にウレタンフォームを使ってるんですよね・・・、不思議???
③引火点310℃/発火点415℃/酸素指数20~21aと、その値は木材と変わりません。でもグラスウールには負けているようですね。残念!でも不思議です。ガラス繊維は燃えないけど、結着材のウレタンは燃えちゃう訳だから、グラスウールってウレタンと変わらないんじゃないの???
④吸音性ではなく、遮音性に優れています。
⑤硬質ウレタンフォームの断熱建材はその製法により経年変化による断熱性能の低下が問題となっています。でも、FPパネルは違います。経年劣化の少ない断熱材なんです。
秘密は6面全てがスキン層で覆われている事、他の発泡プラスチック系断熱材との大きな違いです。
⑥ウレタン自体はシロアリの食害対象ではありません。但し、パネル表面のクラフト紙に食害の事例が出ています。
そのため、弊社では製作時にホウ酸処理を行ったパネルを採用しています。
⑦FPパネルは劣化しにくいパネルです。実際に築17年の建物で使われていたパネルを調べてみると、新築時と変わらない性能を保持していました。
建替え時、パネルをそのまま再利用することも可能です。
弊社でも『築20年のFPの家』の建て替えを計画中、もちろんFPパネルは再利用する予定です。
断熱材に良し悪しなんて無いのかもしれません。
以下に特徴を見極め、最適解を得ることが出来るかが大切だと思います。
そして、最も大切なのが気密・防湿・防風も含めた施工方法の徹底です。
これが出来なければ、どんな断熱材をいかに厚く施工しても意味がありません。
しっかりとした施工管理も重要です。
その点から云っても、地域密着工務店しか考えられないと思うんですよね。
施工は下請け任せ、現場監督は一度に10棟以上も管理している・・・。
こんな体制で、断熱・気密に優れた家をつくるのは難しいのでは???
posted by Asset Red
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