blog
今日と明日はアセットフォーの定休日。
昨日は築5年目のお宅にお邪魔てきました。
「床を見て欲しいんです。」
こちらのお宅では、オークの無垢フロアーを採用しています。
植物オイルで仕上げたタイプです。
どうやら、お手入れを怠っていたようですね。
油分の不足が原因と思われます。
おそらくご入居以降、全くオイルを塗っていないんでしょう。
1年に1回くらいはオイルによるお手入れをお願いしていたんですが・・・。
ここで自然塗料で仕上げられた無垢床材のお手入れ方法を簡単に書いてみたいと思います。
1.日常のお手入れ
①塵や埃を掃除機などを使い除去してください。
②拭き掃除をする場合には水拭きを避け、乾いた雑巾やドライタイプのフロアワイパーを使いましょう。
水拭き・ウェットタイプのモップ・化学雑巾の使用は毛羽立ちや白濁・変色の原因となります。
またスチームクリーナーの使用も避けてください、木材の膨張・毛羽立ち・白濁の原因となります。
2.定期的なお手入れ
①1年に1度、多くても半年に1度がオイル塗りの目安です。
木材が吸収できるオイルの量には限りがあります。
頻繁に塗れば『吹き戻し』によるべたつきの原因となり、汚れがつきやすくなります。
また3~4年お手入れを続けていると木材にオイルが馴染み、パサパサした見た目になりにくくなりますので、その後のお手入れは封年に1度で構いません。
様子を見ながら行いましょう。
②ソファーやベッド・TVボードの下など、普段あまり触れない部分は過度にお手入れをする必要はありません。
よく歩く部分など木材が乾いたようにパサパサとした見た目になっている部分を重点的にお手入れしましょう。
③用意するものは以下の通り。
・無垢フローリングの仕上げと同じオイル
・ウエス(Tシャツやシーツのはぎれ)
・サンドペーパー(♯180.♯240.♯320の3種)
・サンドペーパーブロック(サンドペーパーを固定する四角いもの)
・オイルを入れる底の浅い器
④お手入れの一例を以下に挙げます。
ステップ1
オイルを塗る前に、日々の汚れや気になる染みを取り除きます。
・塵や埃を掃除機などで除去します。
・全体を拭き掃除したい場合は、植物性クリーナーを10倍に希釈したものを使います。
・気になる汚れや染みは以下の要領で除去します。
1.皮脂汚れや黒ずみは植物性クリーナーで拭き取ります。
2.拭いても取れない汚れや染み、擦り傷はサンドペーパーを使って削り取ります。
部分的に深く削り過ぎると色ムラが起きる可能性があります。
サンドペーパーはマメに交換することをお勧めします。
ステップ2
クリーニング後、表面が完全に乾いたらオイルを塗ります。
1.巾木などをマスキングテープで保護することで、オイルの付着を防ぐことが出来ます。
ただし、作業が終了したらすぐに撤去してください。テープの粘着が取れなくなります。
2.オイルを少しずつとり、ウエスで薄く延ばすように塗り込みます。
その際には、木目に沿って手を動かしましょう。
表面にオイルのテカリが見えないくらいに薄く塗りましょう。
ステップ3
余分なオイルを拭き取ります。
1.乾いたきれいなウエスで表面のオイルをべたつきがなくなるまで拭き取ります。
2.完全乾燥するまで、風通しを良くして自然乾燥を行います。
拭き取りを行えば、すぐに歩いても問題はありません。
使用したウエスは、稀に自然発火することがあります。
水に濡らしたままビニール袋に入れ、口を堅く縛った上で可燃ごみとして処分しましょう。
面倒臭いなぁーと思った方も多いと思います。
でも、やってみると楽しいですよ。
家族揃ってイベント感覚でやるのも良いと思います。
色の変化を楽しむことも出来ますし、フローリングに対する愛着が湧いてくることでしょう。
合板にシートを貼った『なんちゃってフローリング』とは違います。
お手入れさえしていれば、20年以上きれいに使うことができるんです。
えっ、我が家ですか?
ちゃんと1年に1回、塗っていますよ。
パサパサした所にオイルを塗って拭き取っています。
posted by Hoppy Red
住所:東京都練馬区北町2-13-11
電話:03-3550-1311
東武東上線 東武練馬駅下車5分