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今日はアセットフォーの2連休最終日。
のんびりしたいんですが、色々と片付けなければならない雑務があって・・・。
このところ休みのたびに出掛けているせいか、とうとう家事が溜まり始めました。
昨日も休日を利用してセミナー受講でしたし・・・。
劣化対策アドバイザー講習。
場所は神田、10時30分~16時30分の長丁場です。
主催は一社日本ホウ酸処理協会(JBA)。
内容はというと・・・
住宅性能表示制度における、木材住宅の劣化軽減に関することについて
木材腐朽菌・シロアリ・かび・食材性甲虫等の木材劣化生物について
劣化対策について
そして、ホウ酸による最長15年保証とアメリカカンザイシロアリ保証について
1級ホウ酸施工士と劣化対策アドバイザーの関係と役割について
などとなっていました。
劣化対策アドバイザーの認定試験も行われました。
合格者第1号の私は、この試験に合格すれば資格の有効期限が更に2年延長されることになります。
たぶん合格してると思うんですが・・・。
もし落ちていれば、来年までにもう1度講習&試験を受け、合格しなければなりません・・・。
講義内容は復習のようなものでした。
前回の講義から1年経っていませんからね、仕方ない・・・。
それでも、忘れていた部分があったり、覚え違いをしているところがあったり・・・。
気が付くことが出来て良かったと思います。
トピックとしては、なんといっても『W受賞』でしょうか。
日本ボレイトの『ボロンDEガード工法』と『ボレイトシール』の2つが、2018年グッドデザイン賞をW受賞したんです。
詳しくは、以下のページでご確認ください。
両方とも取り扱っている弊社としては、うれしい限りです。
急遽、イメージシートも作ったようですよ。
早速購入&表示してアピールしないとなりませんね。
行ったついでに、聞きたかったことを2点ほど質問してみました。
①日本アクアの防蟻ウレタンの薬効について・・・。
以下にのページに日本アクアの新製品、防蟻ウレタンについて書かれています。
ご存知ない方は、是非ご覧ください。
簡単に書けば、従来の現場発泡ウレタンに防蟻性能を付加することができる製品です。
発表された時点では、成分が書かれていませんでした。
ハハーン、合成殺虫剤使ってるな。
高気密住宅で使ったらヤバいんじゃないの?
と思っていたんですよね。
でも、どうやらホウ酸を使っているらしい。
えっ!嘘でしょ
実は以前、ボレイトの浅葉社長に聞いたことがあったんですよね。
「防蟻ウレタンフォームって出ていますよね?」
「あれって、合成殺虫剤を混入してるんでしょ?」
多くの基礎断熱工法用の防蟻断熱材と同様に、その薬効はせいぜい5年しか持ちません。
パフォームガードしか、ホウ酸を使っていないんですよね。
「パフォームガードみたいに、ホウ酸を混入した防蟻ウレタンフォームって出来ないんですか?」
残念な答えが返ってきました。
「ホウ酸を混入しても、ウレタンを吹いた際に均等に混ざりません。」
「効果がでる部分と出ない部分があっては、製品としては欠陥品となります。」
「努力はしていますが、当分実現できないと思います。」
なるほど・・・、確かに。
それなのに、アクアの新製品です。
「コレ、どうなってるの?」
「本当に効果あるの?」
担当者に聞いてみると
「あれ、ダメらしいです。」
開発担当者に聞いたそうです。
効果がある部分と無い部分が混在するそうです。
だから防蟻効果はあるけど、防蟻処理には当たらないとの事。
やれば、少しは効果が期待できるかも?というレベル・・・。
だったら、大袈裟に発表するなよ
と思います。
もうひとつ、疑問に思っている事を聞いてみました。
木材劣化生物の毒性閾値の事です。
「ホウ酸の処理量が少ないと、木材劣化生物に効かないよ。」
という話なんですが、その値は次の通りになっています。
イエシロアリ・・・3.0㎏/㎥BAE
ヤマトシロアリ・・・3.0㎏/㎥BAE以下
アメリカカンザイシロアリ・・・1.0㎏/㎥BAE
腐朽菌類・・・1.0㎏/㎥BAE
例えばイエシロアリの場合、1㎥あたり3㎏のホウ酸換算濃度にしなければ効果が無いということです。
でもボレイトのカタログを見ると、1階部分処理でホウ酸換算濃度24%BAE以上・2階部分で20%BAE以上となっています。
これって、どう違うの?
水1㎥って1000㎏ですよね?
ここに3㎏のホウ酸が入っていれば3/1000ですから、0.3%なんじゃないの?
20とか24%ってあまりにも濃すぎではないの?
詳しい話は聞けませんでした。残念!
でも、それほどかけ離れた数値ではないようですよ。
あるメーカーが販売しているホウ酸系防蟻剤の場合の濃度は15%なんだそうです。
これをBAE換算すると18%程度になるそうです。
このまま使っても、イエシロリ・ヤマトシロアリに対して効果は期待できないんだそうです。
って事は・・・。
20%という数値は、結構ギリギリなんですね。
でも地下白蟻であれば地面から上がってくる訳だから、1階部分を濃くしておけばギリギリでも問題ないという事なんでしょうね。
15%濃度の薬剤の取説を見ると、こう書いてあるそうです。
薬剤を散布したら、十分乾燥させた後にもう一度散布する必要があります。
つまり、最低でも2日に渡る施工が必要となる訳です。
採用している工務店は、知ってるのかなぁー?
乾く前に散布しても、全く意味がないそうです。
その理屈はこうなっています。
これ、ボレイト担当者からの受け売りです。
スポンジをイメージしてください。
ここにホウ酸水溶液をかけます。
ビショビショになるまでかけます。
しばらくしてから、さらにかけても、ほとんど吸い込みません。
でも、次の日はどうでしょうか?
スポンジの中の水は下に落ちてしまいました。
スポンジ内部にはホウ酸だけが残っています。
ここにホウ酸水溶液をかければ、濃度は高くなるでしょ?
でも、15%が30%になる事はないそうです。
だいたい20~23%くらいかなぁー。
1度の噴霧で24%濃度に出来るのも、ボロンDEガード工法の凄いところなんです。
濃い水溶液をつくる秘密をポロッと口にしていましたが、内緒にしておきましょう・・・。
「そう言えば濃度8%のホウ酸系防蟻剤もありますよね、アレってどうなの?」
「ホウ酸業界最大の謎なんです。」
元々は腐朽菌対策の『防腐処理剤』として認定されたそうです。
わずか8%の濃度でも、腐朽菌類には効果がある。
でもシロアリには弱すぎます。
それが何故か、防蟻剤として認定されてしまいました。
何故
合成殺虫剤メーカーがつくっている薬剤なんですよね。
政治力が関与していたりして・・・。
でも、効かない薬剤を防蟻剤と称して売るのは問題ですよね。
なんか怖い話です。
お客様の方をちっとも見ていません。
濃度の表示の違いについては、もう少し詳しく聞いてみたいと思います。
わかったら、ご報告します。
でも、色々なことがわかってスッキリしました。
posted by Hoppy Red
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