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今日の練馬・板橋は抜けるような青空。
気持ち良いですよ。
毎日、こうなら良いのに・・・。
『スケルトンリフォーム A邸』
2階部分の『制振ゴム』を敷き始めました。
写真の黒いモノが制振ゴムです。
ゴムと云っていますが、実はゴムではありません。
厚さ3.0mmの特殊繊維フェルトと厚さ3.0mmのアスファルト系シートの複合材なんです。
1枚のサイズは6.0mm×455mm×910mm。
1枚当たりの重さは2.4㎏ほどあります。
これをネダノン合板とフローリングの間に敷き込む事で、20db(500HZ)もの軽量衝撃音を軽減することが出来るとか。
これって、音の大きさにすれば1/4に当たります。
凄いと思いませんか?
でも、ただ敷き込めば良いという訳ではありません。
写真のように、敷居の下には同じ厚さのパッキンを入れなければならないんです。
えっ、何故かって?
制振ゴムは、乗っかると沈んでしまいます。
敷居って、うっかり乗っかっちゃうことありますよね。
ゴムの上に載せた敷居が荷重で沈んでしまったら、フローリングの木口と擦れて『床鳴り』が発生しちゃいます。
だから、ゴムを敷くことはありません。
そして写真のように、その上に敷居と同じ巾のパッキンを詰めた後、フローリングを施工します。
フローリングの施工が終われば、コレを外し、敷居を被せることになります。
音の問題を考える時
①外部音対策
②隣室音対策
③階上音・階下音対策
を施す必要があります。
どれもがそこに住まう人達にとっては『音のストレス』となります。
こうした音を制する『制音』は、今や快適な暮らしのための必須性能と云っても過言ではありません。
制音のメカニズムは上図の通りです。
固体・空気を伝わる振動を抑え、エネルギーを吸収し、遮る。
これが制音対策となります。
弊社では、階上音・階下音対策として、遮音性能・制振性能の二つをそれぞれ3つのランクに分けて提案するようにしています。
前者は、室から室への音がどれだけ減るか?を表します。
また後者は、タップを踏むような硬い音がどれだけ小さく聞こえるか?を表します。
まずはAランク、階上・階下音が全く気にならないレベル。
遮音性能『D-55』/制振性能『L-50』のレベルです。
床に制振ゴムを敷き、天井裏に吸音材、そして天井下地にゴム付PBを張ります。
ここまでやるケースはそうそうありません。
次にBランク、階上・階下音が少し気になるけど困らないレベル。
遮音性能『D-45』/制振性能『L-55』のレベルです。
床に制振ゴムを敷き、天井裏に吸音材を施工します。
このケースが多いですね。
そして最後が、階上・階下音を我慢しなければならないレベル。
といっても、無対策よりは随分とマシなんですけど・・・。
遮音性能『D35』/制振性能『L-60』のレベルです。
床に制振ゴムを敷き、天井下地にゴム付PBを張ります。
ちょっと中途半端なんですよね。
あまりやる事ありません。
でも、今回の施工はコレに当たります。
メリットは音ばかりではありません。
ゴムを敷くことで、歩行時の膝裏への負担も減るから疲れが少なくなるそうです。
転倒時の衝撃だって少なるようですよ。
怪我が少なくなります。
予算の都合もあるでしょうが、制振ゴムはお勧めです。
窓枠廻りのウレタン処理も始まっています。
発泡ウレタンを充填し
平らに切削し、アルミ気密テープを貼ります。
配管廻りの気密処理も同時に行っています。
だんだん、断熱施工の日が近づいてきました・・・。
posted by Asset Red
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