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冷たい雨、寒い朝を迎えました。
今朝は、慶應義塾大学伊香賀研究室による高知県檮原町の同じ地域に存在する2つの家を比較したデーターをご紹介しましょう。
2つの家とは
A・・・断熱性能の低い家
B・・・断熱性能の高い家
以下、室内温度分布の比較図となります。
最低外気温は0℃、最高外気温は8℃程度という寒い日です。
上図から読み取れる事は、温暖な高知県でも冬の山間部では、外気温が0℃以下になり得るという事。
高断熱住宅はトイレなどの無暖房室でも『健康維持温度(10℃以上)』を保持できている事。
健康維持温度といっても、英国保健省の冬季室温指針からみればまだまだの温度なんですよね。
ちなみに、この指針によれば10℃では『血圧上昇・心臓疾患のリスクがある温度』。
やはり18℃以上は必要だと思います。
おそらく、Bの住宅の断熱性能は『現行省エネ基準相当』というレベルなんでしょうね。
健康住宅と云うには、まだまだ不十分。
それでもAの住宅に比べればマシなんですよね。
暖房を停止していた状態のam6:00では、居間の温度が3℃まで低下しています。
ほぼ1日中、成人病発症の危機に曝されている状態なんです。
Bの住宅であれば、暖房を停止してもなんとか11℃を保っています。
A・Bともにam6:00に暖房を開始していますが、前者は徐々にしか室温が上がりません。
これは冷たくなった壁面や床面を暖めるのに時間がかかる為です。
でも後者はこうした時間が少ない為、一気に室温が上昇しています。
また室温上昇に伴い、暖房運転を停止しても5℃程度しか下がらず、運転再開すればすぐに元の室温に戻ります。
就寝の為にpm2:00頃に暖房運転を停止しても、Bの住宅は徐々に温度が低下し起床時の室温が10℃を切る事はありません。
一方、Aの住宅は暖房しても20℃がやっとです。
トイレの温度は8℃位にしかなりません。
平均温度は3℃程度、日中でさえ外気温よりも低くなっていることがあります。
以上の結果から、Aの住宅の冬期間は、常に脳血管疾患や心臓病などの発症の危険性を抱えていることになります。
Bの住宅も、決して心配のないレベルではありません。
それでも、暖房をしていないトイレの平均温度は13℃で安定しています。
断熱性能を高める事で、暖房の持続性が高くなる。
そして、健康維持しやすくなる。
当然快適性は増すし、省エネです。
断熱・気密にそれなりの費用は掛かりますが、充分取りかえすことが可能です。
さらに性能を高めれば『本当の健康住宅』だって実現可能です。
家中、どこにいても『寒さ』を感じることのない住まい。
良いと思いませんか?
posted by Asset Red
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