現場で職人さんと話してみました。

快晴です。

日向は、上着を脱いでも寒くありません。

気持ちいいーっ!

そんな、板橋・練馬です。

『FPの家 Y邸』

只今、サイディング工事真っ最中!

厚さ18mmの通気胴縁の上に金物を取付け、ノンシールタイプのサイディングを取付けています。

サイディング職人さんと話す機会があったので、早速昨日のセミナーで得た知識を離してみました。

まずは豆知識から・・・。

「昨日、タイベックマスターのセミナーに行ってきたんですよ。」

「透湿防水シートをタッカーで留め付ける際、どんなところに注意していますか?」

「タッカーの針を縦にしないよう、言われています。」

「さすがですね、昨日の講師も言っていました。」

「透湿防水シートは、アスファルトフェルトと違って釘穴シール性が無いので細心の注意が必要らしいです。」

「タッカーの穴からの水の侵入は防ぎようが無いので、なるべく水の流れを妨げないようにするために斜めに留めるのが良いんだとか・・・。」

「そうすれば、針に沿って下に流れます。」

「ナルホド・・・。」

早速、役に立ったようです。

その後も色々な事を話しましたが、概ねご存知でした・・・。

皆さん、ちゃんと情報交換してるんですね。おみそれしました。

今後は細かい部分もチェックして、漏水の無い納まりを更に追求する旨を伝えて現場を離れました。

例えば漏水の多い箇所として挙げられるのがパラペットの天端と壁との取合い部分です。

マニュアルには、こんな事が書かれています。

以前は、このマニュアルのように防水紙を重ねることを推奨していたんですよね。

でも、最近は重ねることで水が滞留する時間が増えるのでNGになっているとの事。

なるべくシンプルな施工をすることが望ましいんだとか。

笠木下地で腰壁両側の防水紙を停めてタッカー留め。

天端には防水テープを貼った後、鞍掛けシートを増し張りする方法が良いそうです。

そして写真のような専用部材を使って、『ピンホール』を無くすのがポイントなんだとか・・・。

弊社では、こんな部材を使っています。

こんな部材も・・・。

そしてその上に写真のような部材を載せ、天端部分の通風と強度を確保するようにしています。

講師曰く

「美しい施工が良い施工です。」

「見て、汚らしい施工は雨漏りにつながるんだとか・・・。」

なぜなら、職人の心掛けや臨む姿勢が現れるからなんだそうです。

シートにシワが寄らないように丁寧に貼ろうとか、テープを曲がって貼らないようにしようという心掛けがある人。

曲がってたって、貼ってあれば同じだよ。

なんて言いながらドンドン貼っちゃう人を比べれば、当然後者の方が雨漏りが少ないそうですよ。

ナルホド・・・、そうかも知れませんね。

こんな事も言っていました。

「なるべく防水シートを切らないようにして、1枚で張り上げる。」

「これを良し!としている職人さんがいます。」

「でも、それって単なる一人よがりです。」

「シートを切って張っても問題ありません。」

「肝心なのは、繫ぎ目をどう処理するかです。」

「正しい処理がしてあれば、繋ぎ目があっても問題ありません。」

「むしろ、その為に他の箇所がおろそかになる方が恐ろしい・・・。」

確かにそうですよね。

切らずに張れれば、テープを貼る箇所が少なくて済みます。

切ってしまえば、テープ処理が増えることになります。

でも、長いシートをシワなく張るのって難しいんですよね。

シートの重みで垂れ下がり、タッカーの針廻りの穴が大きくなる事もあります。

昨日実際に施工してみて、良くわかりました。

重要な事は、正しい施工を知る事。

そして、その施工を妥協なく突き詰める事。

講師の最後の言葉です。

今度はシート施工の時に来て、施工の様子を見ながら話してみようと思います。

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