えっ、そうなの?

しばらく前に聴いてはいたんです。

設備トラブルによりロックウールの生産が一旦停止するというニュース。

でも弊社が使っているのはFPパネルだけ。

ロックウールなんて関係ないし・・・。

なんてタカを括っていました。

まさか、関係があるとは・・・。


以下、大建工業のニュースリリースより抜粋した記事となります。

原材料調達先の設備トラブルにより、ロックウールの調達が非常に困難な状況となっております。

この影響を受け、弊社製品である「ダイライト」、「ダイロートン」の生産にも著しい影響が発生します。

結果、一部の製品供給においては受注停止をせざるを得ない状況となりました。

詳しく知りたい方は、以下のページをご覧ください。元記事となります。

https://www.daiken.jp/news/detail/20181105155722.html

ダイライトについては、既に11月5日から受注を停止しているようですね。

材料調達の目処が立つまでは今後についても不明との事・・・。

こりゃ、後まで問題が続きそうですね。


実は来週の月曜日から木工事が始まる『FPの家 T邸』で、防音施工を行う予定なんです。

ここで採用しているのが、ダイロトーン。

正に問題の製品です。

ニュースを聴き次第、手配を掛けたんですが「大丈夫!」との事。

良かった・・・。

ホッとしたのもつかの間、ずいぶん前の事を思い出しました。

当時採用していた外壁用構造面材が、製造の追い付かなくなった他の面材の代用品として買われ始めた事があったんです。

どうしても買い集めることが出来ず、ダイライトを使うしかありませんでした。

お施主様には了解を戴けましたが、価格差は当然弊社持ちです。

結構価格差があったんですよね。

もしかして、今回も同じケースになるのかな?

不安になって、問屋担当者に聞いてみました。

「ダイライトの生産止まってるんでしょ?」

「そっちに引っ張られて、ハイベストウッド間に合わなくなったりしないよね。」

担当者の答えは「大丈夫です。」でした。

良かった・・・。

でも、その後連絡が入りました。

「すいません、すぐには入らないそうです。」

(話が違うじゃん!)

やはり、ダイライトの代用品として注文が殺到しているようですね。

担当者も頑張ってくれたようです。

「無事集めることが出来ました。」

という報告を、昨日受けることが出来ました。

針葉樹合板を使っているユーザーであれば、他のMDFに振替えることも出来るでしょう。

でもダイライトやモイスと云った『透湿建材』を採用しているユーザーは、針葉樹合板やMDFに振替えることは無いと思います。

何故なら構造用ハイベストウッドは、他の面材と比較して透湿抵抗が低いから。

通気層工法用の外壁下地として使えば、壁内の湿気をスムーズに排出し住宅の耐久性を高めることが可能です。

針葉樹合板や他のMDF・OSBでは、壁内結露が発生するかもしれない!

ここが大きく違うんです。

また一般的な家具・木工用のMDFとは異なり、構造用として作られています。

高耐水・高耐久であり、他の木質材料と比較しても水の吸い込みが少なく、吸水による寸法変化も小さい耐水性にすぐれた製品です。

土台・柱・横架材を構造用ハイベストウッドで一体化し、構造用合板などを利用した剛床とすることで、 全体を一つの箱にすることが出来ます。

壁面全体で外力を受け止め、すぐれた耐震・耐風性能を得ることも可能です。

実物大住宅モデルでは、過去最大級の地震を再現した地震波を連続5回加振させ、耐震性能も検証しています。

間伐材/未利用材などの使われていない木材や解体材・梱包材などの使用後の木材を有効利用・再資源化することで環境付加も配慮もしています。

ダイライトやモイスよりも廉価だし・・・。

すごい面材だと思います。

でも、シロアリや腐朽菌に対する耐性が少し心配です。

PATタイプという、工場で防腐防蟻処理を行った製品もあるそうです。

日本木材保存教会「優良保存材処理木材」として認定されています。

グラフ:耐朽性試験 重量減少率(%)

上図は腐朽菌に対する木材の重量減少率を表しています。

数値が低いほど効果が高い事を示します。

問題無いようですね。

でも腐朽菌に強くても、シロアリに強いとは限らないんですよね・・・。

だから弊社では、あえてこのタイプは採用せず現場でホウ酸を塗布しています。

思わぬ余波を被ってしまったハイベストウッドでしたが、これでひと安心!

月曜日の土台敷きから、木工事のスタートとなります。

えっ、今ですか?

建物廻りの水道配管を行っています。

先行配管って奴です。

こんな桝を埋め、塩ビ配管を接続します。

配管を終えたら、上に土を被せて一旦終了。

建物が建ってしまうと、狭い現場は大変なんですよね。

基礎工事と土台敷きの間に工事期間が取れる場合は、採用しています。

大工さんも来ていました。

基礎天端に、墨壺を使って土台墨を引いているようです。

黒い線が見えるでしょうか?

土台の巾に引かれた墨となります。

今度の月曜日に、この上に土台が載ることになります。

土台材が搬入されました。

構造金物も搬入されています。

前面道路から敷地までの40mくらいの距離を、エッチラオッチラと運んでもらいました。

担ぎ込み&荷運び・・・。

そして、道路使用許可&交通誘導員。

この現場の『肝』になりそうです。

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