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さすが、師走って感じです。
板橋・練馬の空模様は曇天、風が冷たいせいか肌寒く感じます。
春にお引き渡しになった『FPの家 K邸』の初めての冬、ちょっと様子を見に行ってきました。
玄関に入る直前の外気温は14℃位、ちなみに相対湿度は34%位になっていました。
玄関に入ると、木の香りがします。
暖かい・・・。
いつもはご家族5人で暮らす大きな家に、今日はご主人1人だけでした。
お買いものでしょうか?
すぐに帰ってくるとの事でした。
サーモカメラを覗いてみると、こんな感じでした。
床温22.6℃・・・、暖かい筈です。
ちなみに、床断熱仕様です。
当然、床下エアコンではありません。
K様曰く「エアコンはまだ点けていません。」
「暖かくて、快適です。」
「・・・。」
(スゴイ。曇天で、日射ゼロなのにこの暖かさ!)
長袖のTシャツにハーフパンツという格好でした。
しかも良く見ると、裸足・・・。
「いつも、こんな格好です。」とK様。
「荒井さんのお宅も、こんな感じでしょ?」
「いえいえ、私は薄手の長袖フリースです。いくらなんでも、半ズボンはちょっと・・・。」
(これだけ暖かければ、半袖で十分ですけど・・・。)
こちらのお宅では、熱交換タイプの第1種換気システムを採用しています。
金属製ロータリー素子を採用した全熱交換型となります。
除湿装置を給気ダクトに取付け、電気式ヒートポンプ熱源機で作った冷水を使った『セントラル予備冷房+除湿』が可能となっています。
また冬季は冷水の代わりに温水を作り、1階天井裏の配管に流すことで『輻射暖房』も行うことも可能なんです。
外皮性能も高めにしました。
Q値0.9W/㎡・Kくらい、UA値で言えば、0.38W/㎡・K。
C値も0.1㎠/㎡という性能でした。
温水の温度は40℃に設定しているそうです。
1階奥の洋室を覗いてみました。
決して陽当たりの良い部屋ではありません。
サーモ画像はこんな感じでした。
天井裏の温水配管の影響で、天井温度が少し高いですね。
でも、頭がボーッとするほどでもありません。
天井面からの輻射で床温がちょうど良い温度になっているようです。
2階リビングの床温も、23℃超。
快適です。
壁・天井共、22℃以上あります。
これで日射が入っていたら、暑過ぎるかも知れませんね。
防火樹脂窓+アルゴンガス入りLow-E複層ガラスも、それなりに頑張ってくれているようです。
防火設備にしなくても良い地域であれば、ご主人はトリプルガラスを希望されていました。
当時も、防火トリプルの発売が遅れてしまい、非常に残念がっていました。
サーモスクリーンを取付けるという手もあるんですけどね・・・。
洗面所も覗いてみました。
ヒノキの無垢床が良い香を漂わせていました。
床も暖かいですよ。
24.2℃もありました。
とにかく湿気を嫌うご主人なんです。
未だに除湿機を併用しているとの事。
「冬季は湿度50%になるように調整してください。あんまり乾燥させるとウィルスの活性も上がるし、喉が痛くなりますよ。」
念のため、ご注意しました。
「主寝室は加湿しているので、問題ないですよ。」との事。
さすが、良くわかっていらっしゃる・・・。
3階洋室の天井温度も確認してみました。
22℃、問題ありません。
赤くなっているのは換気システムの給気口です。
24℃位の吹き出し温度になっています。
風速を測ってみると、0.6m/S程度です。
手を翳さない限り、風を感じることもありません。
「いゃー、快適です。」
水温は50℃まで上げる事が可能です、現在の水温は40℃。
あと10℃上げることが出来ます。
「まだ、12月です。あと10℃上げることで、どこまで乗り切る事が出来るのか楽しみにしています。」
「エアコン暖房をするつもりはありません。この格好で乗り切れるかなぁー。」
K様の笑顔が印象的でした。
温湿度を計測できる機器を設置して、継続したデーターを取ってみたいですね。
今後の家づくりの参考になると思います。
posted by Asset Red
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