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今日の練馬・板橋は曇空、でも気温は高めなんですよね。
身体を少し動かすだけで、汗をかいてしまいます。
『FPの家 T邸』
雨天で順延した建て方を行っています。
でも、私は道路と現場を行ったり来たり・・・。
建て方は大工と足場業者(建て方を依頼しています。)に任せて、荷運びをしました。
現場に荷物を積んだトラックが到着しました。
FP遮断パネルです。
厚さ105mm×幅415mm、長さはそれぞれ違います。
パネル図面に合わせて、指定通りの長さになっているんです。
屋根側には銀緑色の遮熱クラフト紙が付いていて、これを起こすことで2層の遮熱・通気層を確保する事ができます。
屋根タルキの間に充填すれば、断熱・気密&遮熱が図れるなんて凄いでしょ?
運転手と私の2人でトラックの荷台から降ろし、建物1階まで搬入しました。
建て方が終わったら、これを3階まで上げなければなりません。
1枚1枚はそれほど重くないんですよね。
でもそれなりに嵩張るし、仮筋違も入っているから建物内で振り回すのが大変です。
あっという間に筋肉痛です。
納品書にサインして、2階に上がってみると床合板の仮敷きが終わっています。
でも、上棟材を置くためのステージを設けた部分の床合板は仮敷きされていません。
足場が邪魔で梁を入れることも出来ないし、床合板も敷けません・・・。
まずは、床合板を仮敷きした部分の建て方を進めました。
梁を持ち上げ、先端の仕掛けを受け梁の仕掛けに合わせて掛矢で打ち込みます。
イラストは梁同志を同一方向に繋ぐ場合です。
これを継手と云います。
こちらのイラストは梁同志を『T』の字や『+』の状態に繋ぐ場合です。
これを仕口といいます。
どちらにも下になる材(雌材)と上になる材(雄材)があり、梁を掛ける順番が重要となります。
梁には、番付が振られているので、写真のように番付同志を合わせれば良いようになっています。
慌ただしい建て方の最中に、イチイチ図面なんて見ていられません。
梁の下端に開いたホゾ穴に柱先端のホゾを合わせます。
写真だと、わかりにくいですよね。
こんな風になっています。
ホゾ穴に柱のホゾを荒合せ、掛矢で上の梁を叩き、ホゾを差し込んでいきます。
同様に梁や土台の天端に開いたホゾ穴に柱下端のホゾを挿し込まなければ、柱を立てることはできません。
3階床組が出来てきました。
もちろん、ステージ下は残しています。
大梁の間に小梁を入れて3.0尺×3.0尺の格子状に組んでいきます。
そして、梁同志の接続部に構造金物を留め付けていきます。
ここで所用の為、私は現場を離れました。
この後、構造金物を締めたら3階床に床合板を仮敷きします。
そして建入りを確認します。
建入り確認とは、任意の柱数本に防風下げ振りを当て、柱が垂直に立っているかどうかを見る作業です。
ちなみに、防風下げ振りってこんな道具です。
柱に取付けて下端にある下げ振りの先端が十字の中心にあれば、柱が垂直であることを示します。
その名の通り、風が吹いても下げ振りが揺れないようになっているんです。
柱が曲がって立っていれば、梁に屋起こしを掛け歪みを直さなければなりません。
屋起こしの上端を梁の角に当て
下端は床合板に当てます。
裏に爪があるので、玄能で叩けば簡単に固定出来る仕組みになっています。
真ん中にあるハンドルを持って軸を回せば、軸が伸びたり縮んだりして歪みを直すことが出来るんです。
ここで、一旦建て方を中止すると思います。
そしてステージ上の上棟材を一旦、別の場所に移動します。
ステージを解体し、その下の梁を組み、床合板を仮敷きし、柱を立てる。
金物を締めれば、建て方に戻れます。
3階柱を立て、小屋梁を組み、再度建入れ検査を行います。
歪みがあれば直し、小屋束を立て、母屋&棟木を載せれば建て方完了です。
所謂『上棟』完了となります。
この後、大工は金物を締めます。
そして、足場業者は明日の準備を行います。
屋根パネルや屋根タルキ及び野地合板を3階まで揚げる為の段取りです。
床合板&梁が邪魔になり、ウィンチを使って荷揚げを行うことはできません。
ひたすら、手で揚げるしかありません。
各階に担ぎ屋を配置し、バケツリレーの要領で揚げていきます。
所用が終わったので、現場確認を行いました。
やっぱり建て方は終わっていました。
3階床合板の仮敷き完了。
小屋組も完了しています。
一番手前の梁が棟木です。
これが揚がれば『祝上棟』なんですよね。
北側は、こんな感じです。
斜線の影響で、かなり急勾配になっています。
屋根野地を貼るともっとわかりやすいかも・・・。
ウインチ&ガーターレールも撤去してありました。
ガーターレールの部材です。
そしてウィンチ。
ウィンチをコントロールするリモコンはこんな感じです。
足場にメッシュシートを括り付け、場内を片付け、本日の作業完了です。
皆さん、本当にお疲れ様でした。
そして、T様。
上棟おめでとうございます。
引き続き、安全に工事を進めさせていただきます。
近隣の皆様、騒音等でご迷惑をお掛けする事もあるかと思います。
引き続き、ご協力をお願い致します。
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