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天気は良いんですが、寒いですね。
今日の練馬・板橋は初冬らしい空気に包まれています。
結局、午後は曇って来ちゃったけど・・・。
『FPの家 T邸』
朝一番、荷揚げを行いました。
プレカットされた屋根タルキ・遮断パネル・野地合板、全て3階まで揚げました。
そしてプレカットされた筋違は、各階ごとに分けて搬入してあります。
こうしておけば、使う時にすぐ使うことが出来ますから・・・。
作業を終え、早々に担ぎ屋さん達は帰っていきました。
みんな凄いですね。
床合板を仮敷きしている事にすぐ気が付き、合板を上げて荷揚げを開始しました。
仕事を楽にするための嗅覚が、とにかく発達しているというか・・・。
感心しました。
さぁ!ここからは大工さんの出番です。
屋根垂木を小屋組の上に揚げ、それぞれの取付箇所に配っていきます。
プレカット工場にお願いして、桁や母屋の天端には『ある加工』が施してあるんです。
コレです。
桁の上端を桁中心から勾配なりに斜めに削ってあります。
弊社では、これを『タルキ削り』と呼んでいます。
以前はここに455mm間隔の墨を入れ、屋根タルキを留め付けていました。
でも随分前から、455mm間隔に幅38mmの溝を掘り込んで貰ってるんです。
これを『タルキ彫り』と呼んでいます。
屋根タルキを並べたら、この溝に入れて釘で留め付ければ良い訳です。
随分と楽になったと思います。
先程の写真と比べればわかると思います。
140×38のサイズの垂木を455mm間隔で留め付けていきます。
垂木と桁は釘&金物で固定します。
北側の垂木はこんな感じです。
凄い勾配でしょ。
試しに、垂木の間に遮断パネルを入れてみました。
厚さ105mmの木枠の付いた硬質ウレタンフォームパネルです。
熱抵抗は4.375ですから、グラスウール16Kであれば厚さ197mmに相当する断熱性能を有したパネルとなります。
上面には、遮熱クラフト紙が貼られています。
これを開いて垂木に留めれば、遮熱通気層になるんです。
屋根垂木の背が140mm、そして遮断パネルの厚さが105mm。
裏から見ると、こんな感じです。
垂木下端とパネル下端が揃っている事が判ると思います。
だから、パネル上端と垂木上端(野地板裏)には
140mm-105mm=35mmの差が生まれます。
ここが遮熱通気層になる訳です。
しかも2層です。
イラストの方がわかりやすいと思います。
季節外れではありますが、夏の日射遮蔽効果がバッチリなんです。
こんなデーターがあります。
屋根の温度は74.9℃、左は遮断パネルを採用しています。
そして右は一般的な通気層を設けた施工例となります。
断熱材表面の温度を測ると、左は30.9℃。
そして右は48.1℃となっていました。
その差17.2℃、凄いですよね。
17℃も温度が下がれば、エアコンの負担は相当減ると思います。
そんなパネルを、どんどん垂木間に入れているんです。
あと、もう1日掛かると思います。
月曜日には遮熱クラフト紙を起こして遮熱通気層を設け、野地板を張ることが出来るでしょう。
天気が崩れる前に、雨養生をしたいですからね・・・。
タイミングが合えば、遮熱クラフト紙を起こした段階の写真を撮りたいと考えています。
乞うご期待ください。
posted by Asset Red
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