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国が始めて省エネ基準を定めたのが昭和55年です。
その後、平成4年、11年、25年に大幅な改訂が行われ、現在は28年基準となっています。
色々な部分が変わっていますが、簡単に云えば『断熱性能』が変わっているんですよね。
そもそも『断熱性能』って何だと思いますか?
『熱』は温度の高い所から低い所へ移動します。
伝わり方は輻射・伝導・対流の3つです。
断熱性能が低い家では
熱はすぐに移動します。
でも高い家では
ゆるやかに移動するんです。
熱を断つと書きますが、熱の移動を『0』にする事はほぼ無理!
断熱=熱の移動を遅らせると考えるのが正解だと思います。
だから断熱性能の低い家では
冬の場合です。
暖かい熱は室内から外へすぐに逃げてしまいます。
でも高い家であれば
暖かい室内の熱は中々外に逃げません。
断熱性能の高い家=保温性能の高い家と云えるでしょう。
断熱性能の低い家と高い家では、同じ設定温度で暖房していても『体感温度』が違います。
断熱性能を高めることで得られるメリットは色々ありますが、体感温度を高めることが出来るのもそのひとつだと思います。
ここで云う体感温度とは、環境工学の分野では作用温度のことを指します。
一定の暖房条件の下で通年に渡る空間の有効利用や冬季住宅内での空気質向上、健康リスク低減などを踏まえた時に重要なポイントとなります。
概略として以下の計算式で表されています。
体感温度≒
(壁・床・天井等の平均表面温度+室温)/2
気密性能も大切ですよ。
気密性能の低い家では
知らず知らずのうちに隙間から空気が出入りしています。
だから熱損失が大きく、換気をコントロールすることが出来ません。
よって、室内温熱環境は成り行き任せになってしまいます。
でも高い家であれば
隙間からの空気の出入りは少ないので
熱損失を少なくすることが出来、換気を計画的に行う事が出来ます。
よって室内温熱環境は向上し快適に暮らすことが出来るんです。
断熱・気密性能の重要性、ご理解いただけたでしょうか?
HEAT20の家
―手に入れよう豊かなくらし―
2020年を見据えた住宅の高断熱化技術開発委員会
より一部を抜粋・転載させていただきました。
posted by Asset Red
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