FP工法ですから

昼過ぎになって、雨がようやく止みました。

取り敢えずホッとしました。

建築業に携わっていると、雨が嫌いになります。

だって困ることばっかりなんですもん・・・。

本日、床パネルが納品されました。

そんじゅそこらで使われているようなパネルではありません。

構造材でありながら断熱・気密性を高めてくれる高品質多機能パネル、それがFP床パネルです。

88×38の木材を枠および根太にして、上面に厚さ12mmの構造用合板、そして下面にはクラフト紙が貼られています。

木枠の中にあるのは、25~30tの圧力を掛けられ、隅から隅まで均一に充填された硬質ウレタンフォームです。

このパネルを、910mm間隔で並べられた土台及び大引の上に敷き込み、ビスで留め付けるのが『FPの家』の当たり前。

床パネルを敷き込む前には必ず基礎の中を清掃します。

ゴミがあったら、マズイですからね。

そして外回りの土台際にパネル受け材を留め付けます。

もちろんパネル受けには、高濃度ホウ酸水溶液をたっぷり塗布します。

そして、その上に床パネルを載せます。

写真は大引の上に敷かれた床パネルです。

濡れているのはホウ酸水溶液が染みているから。

そう、パネルの木枠および裏面にもたっぷり塗っているんです。

そして、パネルの上から長ビスを留め付けます。

こんなビスを使います。

長さ180mmもあります。

床パネルの木枠部分と土台及び大引部分を留めるのに使います。

床パネルの木枠同志の留め付けはコースレッド120mmを使います。

パネルと躯体が一体となり、地震や台風などの自然災害から建物をしっかりと守ってくれるのがFPの家の特長です。

その分、施工には手間暇かけなければなりません。

先日納品された、2・3階の壁パネルもあと少しで取付けが完了できそうです。

壁パネルを柱間に入れている途中を撮ってみました。

芯々455mmの柱間の内法寸法は、455mm―105mmですから350mmになります。

そして床合板―梁間の寸法は2450mm。

ここに348mm×2450mmの壁パネルを入れなければなりません。

しかも、パネル側面には厚さ3mm程度のウレタンスポンジが貼られています。

これを入れるのが大変なんです。

ウレタン掛矢を使って叩き入れなければなりません。

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これです。重いんですよね。

1枚当たり50回位叩くことになります。

今回使う壁パネルの枚数は合計94枚ですから、これに50回を掛けると4700回にもなります。

しかも1枚1枚ビスで留め付けないといけません。

ドンドンと凄い音がするんですよね。

「ピッタリ作り過ぎるんじゃないの?」

「もっと隙間を空けて作ればいいじゃない!」

以前に近隣からクレームを戴いた際に云われた言葉です。

でも、隙間を空けてしまったら意味がありません。

耐震・耐風じゃなくなるし、断熱・気密性能も担保出来なくなります。

もうしばらくお待ちください。じきに静かになりますから・・・。

そしてパネル施工が終わりサッシを付けると、急に現場が静かに感じます。

「最近、大工さん達来てないね。体調でも壊したの?」

近隣の方に聞かれたことがあります。

いえいえ、ずっと入ってますよ。

パネル施工が終わると、中の音が外に漏れにくくなるので静かに感じるんだと思います。

大工さんだって、クレーム云われるのはイヤですから・・・。

工事電球を点けていれば、電気ストーブなんていりません。

家の中が暖かくなります。

FPの家の暖かさを一番身に染みて感じているのは、もしかして大工さんかもしれません。

posted by Asset Red

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