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毎朝寒いですね。
私の場合は、早朝に自転車で最寄駅に向かいます。
この時期、重宝しているのが毛糸の手袋と毛糸の帽子です。
手&耳が冷たいんですよね。
どちらも毛糸編みなので、ポカポカ暖かい・・・。
ご存知ですか?
これ、毛糸繊維に絡んだ『動かない空気』のお蔭なんです。
実は繊維系断熱材も同じ仕組みで、家の断熱性を高めています。
衣服の素材である繊維を拡大して見てみると、繊維と繊維の間には多くの空気がある事がわかります。
そして空気には粘性があるため、静止した空気が水あめのように繊維に絡みついているそうです。
試しに布地の中の空気量を測ってみると、一般的な布で体積の約7割が空気なんです。
つまり私たちは、繊維という名の空気を着ている事になります。
でも、風で空気が動いてしまえば暖かさは奪われてしまいます。
せっかくからだの熱で温められた空気が離れてしまい、その代わりに冷たい空気がからだのまわりに入ってくるので、寒さを感じてしまうんです。
毛糸の防止&手袋が正にコレ!
最初は暖かいのに、自転車を飛ばすうちに寒くなってきます。
これを防ぐには、風を通さない素材で覆うしかありません。
フードを被るとかオーバーミトンを付ける訳です。
こうするとポカポカして暖かいですよ。
上着のお蔭でポカポカ暖かく感じていた身体も、自転車を漕いでいるうちに暑くなってきます。
風を通さない素材ですから、寒さを感じる事もありません。
暑い!
首元のファスナーを下げ、暖かくなった空気を抜くと途端に涼しくなります。
暖められた空気は軽くなるので、隙間があればココから逃げていくからです。
暖かい空気が逃げた服の中の空気は薄くなります。
そこで、袖口から冷たい外気を採り込みます。
だから途端に涼しくなります。
暑ければ汗をかきます。
木綿のシャツは汗で濡れると身体の熱を奪うんですよね。
汗をかかない程度に温度を調整しなければ、風邪をひくことになります。
着衣量と運動量のバランスって難しいですよね。
でもコレ、住まいにも言えるんです。
運動量は日射や自然発熱、冷暖房でしょうか。
汗は水蒸気、着衣量は断熱性能。
空気の逃げる穴はどうでしょうか?
開けたり閉めたり出来るば換気ですよね。
窓開け換気、機械換気。
開け閉め出来なければ隙間となります。
温度差や風力により、勝手に暖かい空気が逃げてしまい、冷たい空気が侵入します。
暖かい空気と冷たい空気がぶつかれば、そこに結露が発生します。
ぶつかる場所が室内であればいいんですが、壁や天井裏でぶつかると厄介なことになります。
そう、内部結露です。
これを防ぐには、水蒸気の侵入を防ぐしかありません。
繊維系断熱材を使った壁の構成例となります。
常に通気層・防風層・断熱層・防湿層を考える必要があります。
朝から、何考えているんだろう?
自転車を漕ぎながら、こんな事を考えているなんて病気かもしれませんね。
posted by Asset Red
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