似ているようで違います。

今日も練馬・板橋は快晴です。

あまりの暖かさに、午後は上着を脱いでしまいました。

青空の下での外作業、気持ち良いですよね。

『FPの家 S邸』

朝から地盤改良を行っています。

今日は珍しいものばかり目にする事が出来ました。

例えばコレ!

高所作業車です。

私がたまに利用するのは、トラックの後ろにバケットがついたバケット車です。

高所作業を行いたい場所に車を停め、バケットに乗り、コントローラーを操って目的の場所までバケットを近づけます。

でも、この重機は一人で目的の場所まで移動し、高所作業が行えます。

しかもキャタピラがついていますから、悪路だって大丈夫。

凄いですよね。

でも、何に使うんだろう?

そしてコレ!

この部品を重機にアタッチして杭を打ち込むそうです。

こんな感じになります。

いつもは、毎度お馴染みの地盤改良業者に地盤改良をお願いしています。

でも今回は、お施主様からの要望で別の業者にお願いすることになりました。

鋼管杭は弊社が手配し、施工は指定業者が行う・・・。

でもこの業者、地盤改良ではなく杭基礎を取り扱っているそうなんです。

地盤改良と杭基礎、似ているようで大きく違います。

細かい事は割愛しますが、施工機械も大きく異なりました。

いつもの業者が使う場合、杭の上部にはコマと云われる金属片が溶接されています。

これに機械の先端を引っ掛け回転を加える訳ですが、今回の機械には合いません。

そこで写真のようなアングルを溶接し、これを先程のヘッドに合わせ、金物で挟んで固定する事にしました。

溶接するのが大変そうだな・・・。

話をしていて思いました。

でも一番ビックリしたのは、ここじゃないんです。

重機を動かす度に敷板を動かしているんです。

樹脂製とはいえ、重いですよね。

エッチラオッチラ、人力で運んでいます。

ぬかるんでいる訳ではありません。

敷地を荒らしたくないという配慮なんでしょうね。

脱帽です。見習わないといけません・・・。

ヘッドを重機に据え付け、杭打ち作業を開始します。

まずはアングルを溶接した下杭を持ち上げ、打ち込む場所まで運びます。

打ち込み場所の近くで杭先端を地面に付け、杭を縦にしています。

どうやら杭をヘッドに据え付けるようですね。

どうやるんだろう?

下から指示しながら、杭にヘッドの中心を近づけます。

ここで高所作業車を使うんですね。

杭のアングルとヘッドの欠込を合わせ、双方を金物で固定しています。

初めての試みのようですね。

試行錯誤しながら作業を進めている感じ・・・。

無事、据え付けが完了しました。

杭芯を示すピンクの釘頭を目印に、杭先端を挿します。

杭を挿してしまうと写真のようにピンクの釘頭は見えません。

だから事前に杭芯から50cm離れた場所にX軸Y軸それぞれ目印の杭を打っておきます。

そして、これから距離を測って杭の位置を確定します。

鋼管杭に水平器を2個取付け、垂直も確認します。

打ち込み開始です。

回転を加えながら、徐々に杭が潜っていきます。

いつもより静かですね。

金属の擦れる不快音が小さいように感じました。

5mの下杭を4mほど潜らせて、上杭を接続します。

写真は下杭にスリーブを挿し込んだ所を撮ってみました。

そしてアングルを切断します。

切断が完了したら、スリーブと杭を溶接します。

その前に、上杭を挿さないといけません。

上杭は長さ3m、重量は30㎏。

人力で運ぶことが可能です。

 挿し込み完了です。

溶接します。

溶接完了。

下杭と同じように打ち込みます。

SS調査にはGLより6m下位から強度が出始め、7m付近で支持層があるようです。

実際に打ち込んでみると、やはり7m付近で支持層が確認できました。

11kN以上のトルクを杭に掛けると破断するので、この深さで杭打ちを止めることにしました。

この調子で、次々と杭を打ちました。

段々と施工速度が上がっていきます。

今日の作業は杭8本、改良長56mでした。

境界ブロックの養生を外し、後片付けを行い作業終了です。

土曜・日曜・月曜は作業を休みます。

火曜日も、この調子でバンバン行きたいですね。

作業に携わってくれた皆様、お疲れさまでした。

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