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先日、拙ブログにて火災報知器の設置について書かせて戴きました。
文中で煙感知および熱感知式があると書かせて貰いましたが、今回もこの2つについて書いてみたいと思います。
前回の続きです。
ほとんどの火災では、初期段階に煙が発生することから、煙感知器を設置することが望まれます。
でも浴室付近や厨房などの湯気や結露が避けられない場所では、煙感知器が誤作動する可能性があるため、熱感知器を使用します。
火災初期は煙を多く発生しますが、発熱は少なく熱感知器が作動するには至りません。
燻った状態から炎が発生して、炎の熱が上昇気流となり天井にぶつかり、天井に沿って水平気流となり拡がります。
こうして高温の空気層が形成されることになり、火災の拡大に伴い高温空気層は厚みを増し、天井温度が上昇し、熱感知器が作動します。
天井面に拡がる熱気流をいち早く捉えるために、熱感知器は壁面ではなく天井に設置しましょう。
熱は温度を上昇させ、空気を膨張させ、物質を変形させます。
これらを利用して火災による温度上昇を検出するのが、熱感知器です。
その方式には以下の2種類があります。
①作動式の感知器~通常あり得ない急激な温度上昇を感知し、火災と判断します。
平常時に室内で温度が上昇する要因には、季節・天候によるものや、調理・暖房などの熱源によるものがあのます。
これらの温度上昇よりも強い熱源となる火災が発生した際には、通常ではあり得ない急激な温度上昇が発生します。
この急激な温度上昇(4.5分以内に20℃程度)を感知することで、日常時における室温変化に影響されることはありません。
②低温式の感知器~一定温度になった時に作動するもの。
主に給湯室やサウナなど、日常的に高温となる場所や温度が変化する可能性がある場所に設置されます。
一般的には作動温度を60℃以上に設定していて、日常的な使用環境では想定しにくい温度になっています。
また、空気の膨張や半導体を利用した差動式スポット型感知器もあります。
スッキリ!がってん!
感知器の本
伊藤尚・鈴木和男 著
電気書院 刊
から一部を抜粋・転載させていただきました。
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