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練馬・板橋では、穏やかな正月が続いています。
あっと言う間ですね。
今日は、七草粥の日。
現場もようやく動き始めました。
『FPの家 T邸』
朝から屋根工事が行われています。
写真は、現場入口に掛けられた荷揚げ機と梯子です。
既に屋根材は屋根下地の上に揚げられているようです。
早速上に登ってみると、職人さんがいました。
「おはようございます。」
「今年もよろしくお願いします。」
仕事始めのようですね。
さしづめ、屋根材は初荷というところでしょうか。
こちらの現場では、遮熱コロニアルを採用しました。
下葺き材はPカラーEX、改質アスファルトルーフィングに当たります。
この上に屋根材を葺くんですよね。
そうそう、こんなデーターを見つけました。
建築材料の透湿抵抗値を示した表となります。
透湿抵抗値とは、「特定の素材がどれだけ湿気を通しにくいか」を数値化したものです。
湿気は熱と同じように量が多いところから少ないところへ移動します。
この数値を確認することで、その移動をどれだけ防ぐことができるかの判断が可能となります。
『m2・h・mmHg/g』という単位を用いるのが一般的なようですね。
1m2当たり、1時間に1gの湿気を通すのに、どのくらいの気圧差(mmHg)が必要かを示しています。
数値が大きいほど湿気を通しにくい(透湿抵抗が高い)と言えるでしょう。
ちなみに、防湿気密シートの代表的な材料であるポリエチレンシートの透湿抵抗値は450くらい。
これに対して、外壁に貼られる透湿防水シートは0.09くらいです。
つまり防湿気密シートは湿気の侵入を防ぎ、透湿防水シートはどんどん湿気を通過させる材料であることを示しています。
この表で注目して欲しいのは、赤い四角の中の3つの値です。
どれもアスファルトルーフィングの値を示しています。
でも、上から順に
材料自体
完全施工
雑施工
となっていて、それぞれの値は300/137/6となっています。
あまりの違いにびっくりしました。
屋根は雨から建物を防いでくれる重要な部位です。
その中でも、アスファルトルーフィングは最も重要な部材です。
当然、水を通さない材料を使っています。
透湿抵抗値が300ですから、充分な性能です。
でも、実際に施工をすると完璧な施工であっても137になってしまうそうです。
ステップルを打って野地合板に留め付けなければならないし、ジョイントだってあります。
材料自体に比べれば数値が悪くなるのは仕方ありません。
丁寧な施工が重要だと云う事を改めて実感しました。
荷揚げが終わると、軒先に板金キャップを取付け始めました。
下から見ると、こんな感じです。
アスファルトルーフィングを捲り揚げ、上から見るとこんな感じです。
野地合板の木口を保護するために取付けています。
そして、軒先に水切を取付け始めました。
この後けらば板金を取付け、軒先にスターターを取付け、コロニアルを葺き始める予定です。
まずは、南側の緩勾配屋根からスタートです。
そして、その後に急勾配屋根の施工を行います。
作業日数は3日というところでしょうか。
天気も続くようだし、順調にいけばいいなぁー。
2・3階バルコニーのFRP防水も、昨年暮れに終わっています。
屋根工事が終わったら、すぐに中間検査を申込みます。
そして検査に合格すれば、外回りの防水シートを貼ることが出来ます。
屋根工事の完了を確認しないと、検査の申込みを受け付けないなんて不合理な気がするんですよね。
斜線制限の確認をするのに必要なのはわかるんですけど・・・。
検査日までに終わらせる事を前提に、受付だけでもしてくれればいいのにと思います。
早くシートを貼りたいなぁー・・・。
posted by Asset Red
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