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作用の仕組みはまだ不明ですが、木材の匂い成分がストレスを軽減し、免疫細胞の働きを向上させると考えられています。
免疫細胞のひとつとしてナチュラルキラー(NK)細胞と呼ばれる細胞があります。
都内で働く30~60歳代の男性を対象とした研究では、ヒノキの匂い成分である精油がNK 活性を上昇させた可能性があるとの報告もあるそうです。
ヒノキ材精油を揮発させた室内に3日間宿泊滞在した前後のNK活性の変化を調べたところ、滞在前に比較して滞在後に有意に上昇していました。
また滞在の前後で、ストレ ス指標である尿中ノルアドレナ リンは有意に低下しています。
ストレスが軽減しそのことがNK活性の上昇につながったのではないかと考えられているようです。
実験状況:男性被験者(12 名)は連続した3日間、ホテルに19時から滞在し、23時から翌朝7時まで就寝。
宿泊室では加湿器を用いてヒノキ精油を蒸散。
1日目の朝(ホテル滞在前)と4日目の朝(3 晩滞在後)に血液を採取してNK活性を検証。
出典/ Li, Q., et al.: Int. J. Immunopathol. Pharmacol., 22, 951-959 (2009)
様々な研究により、ストレスと免疫系の働きには密接な関係 があることが示されています。
たとえば、ストレス時に分泌されるホルモンが、NK細胞の働きを抑制すると報告されています。
ストレス研究の始祖であるハンス・セリエは、ストレスへの抵抗期が長引くとやがて体が疲れ切ってしまい、正常な抵抗 力を発揮できなくなると唱えました。
ストレスを上手にコントロールすることが重要なんですね。
住まいの内装材や家具に木質製品を採用することで、ストレスコントロールが出来ると良いんですけど・・・。
科学的データによる木材・木造建築物の Q&A
木材・木造建築物はどのような効果をもたらしますか?
編集・発行 木構造振興 株式会社
より、一部をご紹介させていただきました。
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