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こんな資料があります。
これは2018年にロシアの情報サイト「Arguments and Facts」(引数と事実)が公開したデータです。
世界各国の住宅における冬の平均室温を示しています。
日本がワースト1位なんですよね。
たったの10℃じゃ仕方ないですよね。
これが『我慢の小エネ』の現実です。
寒さを受け入れて、省エネではなく小エネをすることで暖房費を抑制していると思われます。
そして『断熱後進国』の現実でもあります。
今回見送られることになりそうな『省エネ基準の義務化』ですが、この基準に沿ってつくった家であれば、無暖房でも8℃程度の室温を維持することができるんです。
外皮性能を高めれば、14℃以上にすることも充分可能です。
ご存知ですよね?
健康を維持するためには19℃以上の室温が求められます。
そしてこれを下回る時は、とにかく暖房をする必要があります。
局所間歇暖房・全館連続暖房は問いません。
とにかく家中が24時間19℃以上になっていればいいんです。
逆を言えば、どんなに暖房費が嵩んでも19℃未満になることを避けなければなりません。
「もったいない!」
「光熱費がいくらかかるかわからないよ。」
という方もいるでしょう。
そんな方は、住まいの高断熱・高気密化をお勧めします。
「だって高いでしょ?」
もちろん、低断熱・低気密住宅と比較すれば高くなります。
「我慢すればいいんじゃない?」
こんな不毛な会話がずーっと続いています。
敢えて書かせていただきます。
我慢するのであれば、病気の際に病院に行って治療をしたり、薬を飲むことも我慢して戴きたい。
医療費の高騰は健康保険の存続を危うくしています。
寒い家に住めば病気になる事は、もう常識になりつつあります。
暖かい家に住む=病気の予防=医療費の削減=健康保険制度の維持
そろそろ、古い考えを改めていただきたいですよね。
でも低断熱・低気密住宅を暖かくしようとすれば、たくさんのエネルギーを消費することになります。
そのまま化石燃料を使えば、地球環境を壊しかねません。
COP21で世界中に約束した『CO2削減』を反故にする訳にはいきません。
「省エネ設備の利用や太陽光発電がいいんでしょ?」
設備に頼る省エネは次善の策だと思います。
まずは建物の省エネ性能を高めることが肝心です。
そして、ライフスタイルを変える事。
例えば早寝早起き、家族揃っての食事や入浴時間を合わせる等々・・・。
省エネと健康って色々と関連があるんですよね。
posted by Asset Red
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