捨てコン?

今日の練馬・板橋は晴れ。

陽射しが暖かいんです。

でも風は冷たい・・・。

こんな日の基礎工事は大変です。

だって、風を避けることが出来ません。

陽当たりが良い敷地なら暖かいけど・・・。

あっ!

『FPの家 S邸』は陽当たりが良いため、暖かかったですよ。

風が吹くと寒かったけど・・・。

という事で、基礎工事の様子を書いてみたいと思います。

朝一番、砕石の上に防湿シートを敷き込みました。

シート同志の重ねは充分に取り、テープを貼ってしっかりと留めます。

さあ、捨てコン打設スタートです。

捨てコン

と云う方もいるかもしれませんね?

『捨て』とは

①一般的に施工上の納まりから構造上無関係に使用される材料につける形容。

普通は他の語の前に付けて用いられる。

例えば捨胴木・捨杭・捨土台・捨瓦・捨枠・捨谷など・・・。

『建築大辞典』彰国社より

ナルホド・・・。

つまり捨てコンとは

無くても構造上の問題はないけど、配筋や型枠の位置出しには必要なコンクリートとなります。

弊社の場合は砕石の一部として、その上に厚さ50mm程度のコンクリートを打設し、ここに型枠墨や鉄筋墨を書き入れるようにしているんです。

また、耐圧盤下部の鉄筋のかぶり厚さを確保するためにも捨てコンの施工は重要です。

砕石って、平らに均したつもりでも凸凹ですよね。

そこにスペーサーを置いたら荷重で下がっちゃうかもしれません。

でも捨てコンを打設しておけば安心です。

コンクリートだから沈む事無いし、平らに仕上げるからかぶり厚さをしっかりと確保することが出来ます。

えっ、かぶり厚さってなに

いずれ説明させていただきます。

とにかく今回は捨てコンです。

先程の写真は砕石の上に防湿シートを敷き込んだ後を撮ったものでした。

そして、この上に捨てコンを打設するんです。

レミコン(レディミクストコンクリート・・・工場で調合済のコンクリート)を積んだ生コン(フレッシュコンクリートとも云います。固まる前のコンクリートです。)車が到着しました。

レミコンを1.5㎥も積んでいますから、かなりの重量の筈。

でも、砕石を敷き詰めた敷地は沈むことありません。

早速ネコ(一輪車)にレミコンを落とし、打設場所まで運びます。

基礎内には凸凹があります。

ここをネコで通ろうとすれば、中のレミコンを零してしまいます。

そこで重宝するのが、写真の道板です。

橋みたいなものです。

ネコを押しながら、職人さんは器用に渡っていきます。

目的の場所に着いたら、レミコンを流します。

そして、生コン車の所まで戻ります。

中にはアルミトンボを持った職人さんがいて、流したレミコンを平らに均していきます。

始めに外廻りの一段下がった場所や、地中梁部分のレミコンを打設します。

それが終わると、中央部の高い部分の打設となります。

ネコを使ってひたすら運ぶ4人と、平らに均す2人が息を合わせてテキパキと作業を進めています。

広い所はアルミトンボで均します。

狭い所は金鏝を使います。

生コン車×5台、合計7㎥のレミコン全てを打設しました。

ちなみにネコ1杯(写真くらい)の量は0.025㎥なんだそうです。

40台で1㎥運ぶ計算です。

今回使ったレミコンは7㎥ですから、7×40=280台。

1人当たり70台も運んだことになります。

1回の往復距離は平均20m位でしょうか?

1.4㎞・・・、お疲れさまでした。

レミコンを積んだネコって、フラフラして運びにくいんですよね。

さすがプロっていう気がします。

身体を動かしている皆さんは、寒さなんて感じていない様子です。

額からは汗が落ち、湯気が立っているのが見えるくらい・・・。

捨てコン打設、無事完了しました。

土曜日は休業の為、月曜日から引き続き作業を行います。

墨入れ→外型枠設置→ユニット鉄筋搬入の予定です。

天気が続くといいなぁー。

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