工事再開です。

瑕疵保険の防水検査を受けるために中断していた外壁工事、今日から再開です。

『FPの家 T邸』

まずは土台水切の取付からスタート。

透湿防水シートをめくり、外壁合板に土台墨を書き込みます。

うっすらと書かれた黒い線、わかりますか?

この線ら合わせて水切を取付けます。

そして、バルコニー下のオーバーハング水切も取付けます。

これらが終われば、続いて通気胴縁の施工となります。

弊社では防腐処理された胴縁を採用しています。

うっすらと緑色をしているのが判るでしょうか?

ACQという薬剤を加圧注入しているんです。

家を建てた後は、床や壁を剥がせないため、点検ができません。

腐れやシロアリに気付くことが遅れると被害が大きくなるリスクがあります。

躯体は高濃度ホウ酸を散布することで、こうした被害を防いでいます。

でも、通気胴縁には散布しません。

通気層って実は重要なんです。

通気層が無いと、壁内に侵入した水蒸気が排出されず壁内結露を招く恐れが高まります。

重要な通気層であれば、耐朽性の高い材料を使いたいですよね。

 

ACQを加圧注入した『腐らない木』を使うことで、長期に渡り腐れやシロアリ被害の心配が少なくなります。

以前は、どの工務店でも防腐胴縁を採用していました。

でも、ある事が発生して以来、採用を見送る工務店が増えているんですよね・・・。

ある事とは、透湿防水シートに防腐胴縁に含まれる界面活性剤が接触することで、防水性が著しく低下するという発表でした。

防腐胴縁のせいで雨が漏ったら困りますよね。

もっとも界面活性剤は防蟻処理剤にも使われています。

塗布もしくは散布した後、充分な乾燥期間を設けなければ同じ結果を招くことになるんですが・・・。

でも、弊社が採用しているタイベックシルバーは大丈夫!

一般的な防水シートが界面活性剤の影響で82%も防水性能が落ちるのに対して、15%しか落ちないんです。

24時間浸漬後の性能らしいので、普通に使っていれば問題ないですよね。

同じタイベックシートでも白いタイプはダメらしいですよ・・・。

最も最近は、通気胴縁の代わりに通気金物を使うことが多いため、通気胴縁の使用箇所は以前ほど多くありません。

でも念には念を入れた方が良いでしょう。

材料の搬入および設置場所にも苦労しました。

手前に仮設トイレがあるので、これを避けながらの納材となります。

足場板の兼ね合いで、一度に置けるサイディングの数には制限があります。

無くなる度に補充します。

その度に狭い通路を、サイディングを担いで運ばなければなりません。

近隣の方々の手前、道路に置く訳にもいかないし・・・。

どこで加工してもらおうかな?

posted by Asset Red

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