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雪が降って来ました。
天気予報によれば、東京23区内は5cm程度積るようですよ。
どうなる事やら・・・。
東京って、雪に弱いんです。
『FPの家 Y邸』
昨日、換気風量測定を行って来ました。
そう、24時間換気システムの排気量測定です。
換気って重要なんです。
ご存知ですか?
人が口に入れるモノの中で、室内空気が占める割合はナント57%もあるんです。
当然、空気の質が問題になります。
汚染物質といわれるモノとその発生源及び、人体への影響をまとめた表をご覧ください。
以外と気にしていないのが『二酸化炭素』だと思います。
自分の口の中から出ています。
調理の際にも沢山出ています。
換気をしないといけないのに、寒いからとか電気代がもったいないからといって換気を行っていると、とんでもない事になりかねません。
二酸化炭素濃度と人体への影響を示したグラフとなります。
ピント来ないかもしれませんね?
以下、FPグループ工務店が先頃出版した『からだにいい家のつくり方』からの抜粋・引用となります。
屋外の二酸化炭素濃度はおよそ300~450ppm、法律では居室の濃度は1000ppm以下にする事が定められています。
上グラフは2人の大人が就寝する8畳間の二酸化炭素濃度を測定したもの。
1時間を待たずして、1000ppmを超えてしまいました。
こんな状況、いくらでもありますよね。
1000ppmは0.1%に当たります。
先述のグラフによれば、『呼吸器・循環器・大脳に影響が見られ始める』濃度に当たります。
思ったよりも深刻でしょ?
そんな事が無いようにするには、とにかく換気を行うことが重要です。
「ウチには換気システムがあるから大丈夫!」
なんて方もいるかと思います。
ご存知でしょうか?
換気システムって、設置すればいい訳ではないんです。
設計や施工精度が非常に重要なんです。
例えば、こんな具合です。
ダクトの太さが大きく影響します。
太いダクトを使えればいいんですが、天井裏が狭い場合は細いダクトを使うことになります。
最低100mmの太さが欲しいところです。
曲がり・合流箇所も問題が多い箇所となります。
ダクト経路に工夫を凝らし、極力少なくしたい・・・。
よく見掛ける、こんな施工にも注意が必要です。
でも完成すれば、その精度を目で見ることは出来ません。
工事には細心の注意を払っているつもりです。
でも、何があるかわかりません。
そこで、お引渡し前に必ず行うのが『換気風量測定』という訳です。
こんな測定器を使います。
大きい方の測定器を使う事はあまりありません。
小さい方の測定器が使えない場合に使う程度なんです。
今回は、浴室で使ってみました・・・。
小さい方の測定器を使った様子となります。
測定器から繋がるチューブ先端の針を排気口中央の穴に挿し込み、目盛を読むだけですから簡単です。
家中にある全ての排気口の排気量を測定すれば完了となります。
でも、その前に行うことがあります。
床下収納庫の排気口を撮ってみました。
開度5.0の状態です。
中央のグリルを回転して、換気設計時に設定された開度3.5に調整します。
開度により、排気量を調整できる仕組みになっているんです。
でも、あくまでもダクトによる圧損が設計通りであればという条件付きなります。
壁に設置された自然給気口です。
全ての自然給気口が全開になっている事を確認します。
これで準備完了です。
換気風量を設計値に合わせ、それぞれの風量を測定します。
合計風量と個々の風量を設計図書と見比べ、合計風量に不足があれば、風量を上げていきます。
合計風量は問題ないけれど、個々の風量が設計と異なっているようであれば、開度調整を行います。
開度を大きくすれば風量が増え、小さくすれば減ります。
でもどこかの開度を大きくすれば、どこかの風量が少なくなってしまいます。
どこが小さくなるかわかりません。
調整作業は非常に手間が掛かるんです。
風量調整を行っていない建物も多いと聴きます。
弊社では、この測定結果をお引渡し時にお渡ししています。
そして、日頃の使用方法をレクチャーさせて戴きます。
重要な換気システムだからこそ、省略できない手順のひとつだと思うんですよね・・・。
あなたの家の換気システムは大丈夫ですか?
ちゃんと機能していますか?
posted by Asset Red
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