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天気予報が当たりました。
練馬・板橋は雪・・・。
夜には止むそうなので、明日には融けているかなー?
いよいよ、お引渡しが近づいてきました。
『FPの家 Y邸』
朝一番で、お引き渡し前のお約束事をしてきました。
コレ、何だと思いますか?
緑色の袋の上にあるのが、V4用の測定バッジ。
そして赤い袋の上にあるのが、ホルムアルデヒド用の測定バッジなんです。
これを高さ1.2mほどの脚立の上に取付け、2階リビングに設置してきました。
ズームすると、こんな感じです。
このバッジを24時間設置することで、各々の測定バッジに室内の汚染物質が吸着されます。
V4であれば、キシレン・トルエン・スチレン・エチルベンゼンの4物質。
これにホルムアルデヒドを加えた5物質の空気中放散量を確認することが出来る訳です。
もちろん、その場でわかる訳ではありません。
然るべき検査機関に送付し、定められた検査の結果が1週間程度で戻ってくる仕組みとなっています。
自然素材を多用し、極力接着剤や塗料を使わないようにしている弊社の場合、これらの物質の放散量を心配する必要もないのですが、念のため毎回測定をしている訳です。
空気中の汚染物質は、この他にもたくさんあります。
二酸化炭素や度を超した水蒸気、臭いなどもこれに当たります。
それぞれ『0』である必要は無いけど、少ないに越した事はありません。
生活に伴う汚染物質は仕方ないですよね。
そして、住み方によってある程度の対策も可能です。
でも、ホルムアルデヒド他4つの汚染物質については別問題。
喘息やアレルギーとの関連性が示唆される汚染物質を挙げてみました。
読むと怖くなりますよね。
でもこれらの物質って、建築側の配慮で少なくすることが可能なんです。
「F☆☆☆☆建材しか使っていないんだから、問題ないでしょ?」
なんて方もいるかも知れません。
確かに一理あります。
Fってホルムアルデヒドの事なんです。
放散量の少ない建材を使えば、問題ありません。
でも、その他の汚染物質はどうでしょうか?
トルエンは?
キシレンは?
エチルベンゼンは?
スチレンは?
そもそも、F☆☆☆☆建材を使っていれば、本当に安全なの?
F☆☆☆☆とは、住宅の内装に使われる建材の中で、ホルムアルデヒドの発散量が最も少ないランクを示す等級です。
読み方はエフフォースター。
平成15年7月に施行された改正建築基準法で、シックハウスの原因とされる化学物質のうちホルムアルデヒドの住宅への使用が規制されることになりました。
内装仕上げについて、ホルムアルデヒドを発散する建材を壁・床・天井などに使用する際の面積に制限を受けます。
F☆☆☆☆なら制限なく使うことができます。
F☆☆☆であれば、床面積の2倍までしか使えません。
さらにF☆☆以下の建材であれば、使用を禁じられるています。
その結果、大手メーカーはF☆☆☆以下の内装仕上げ材の製造を中止しました。
市場でF☆☆☆の製品を探すのは大変だと思います。
ちなみに無垢フローリングや自然塗料は、ホルムアルデヒドをそもそも発散しないと考えられるため、規制の対象外とされています。
弊社が採用する理由も、ソコにあるんです・・・。
でも合板や接着剤、シート貼り建材をゼロにする事は出来ません。
心配なので、弊社では新築物件に限り、全棟検査を実施している訳です。
その結果ですか?
もちろん、ほぼ0ppmとなっています。
そして、その結果を全てのお客様に報告しています。
測定&検査費用も大して掛かりません。
検査に要する時間は10分程度、24時間放置したら検査センターに送ります。
1週間もすれば、結果を確認する事が出来ます。
やらない手は無いと思うんです・・・。
「自然素材を使っているので健康的な家です。」
とか
「換気システムなんか無くても、空気はきれいですよ。」
なんて言ってる方がいますが、そういう方こそ、こうした検査を受けて貰いたいと思います。(単なる愚痴でした・・・。)
そうそう、バッジを据え付ける前にこんな作業もしてきました。
階段の壁に設置された『壁付手摺』です。
荷物を2階や3階に上げる際に、邪魔になる場合があります。
道路側に大きな開口部があれば、レッカーで吊り上げる事も可能です。
生憎、こちらのお宅ではレッカーを使う事が出来ません。
大きな開口部がありませんから・・・。
そこで、ご入居前に一旦外すことにしました。
1~2階の手摺と、2~3階の手摺です。
そんなに難しい訳ではありません。
工具があれば、誰でも出来るんじゃないかな?
簡単に手順を書いてみたいと思います。
弊社では、太さ35Φの丸棒をジョイントブラケットで繋ぐタイプの手摺が標準です。
まずは、樹脂カバーのビスを外し、カバーを外す必要があります。
ビスが無く、爪を穴に入れるタイプのものもあるので、事前に確認しておいた方が良いでしょう。
1~2階の階段手摺で使われていたカバーはこの位ありました。
次にブラケットを壁に留め付けているビスを抜きます。
取説を見ると、手回しを推奨しているようですが絶対無理だと思います。
長さ45mmとか100mmのビスが何本もあるんですから、全部手で回していたら腱鞘炎間違いなしだと思います。
私の場合は化粧ビスは手回しで行い、その他のビスはビス頭をなめない程度にゆっくりと電気ドライバーを使います。
1階~2階までの手摺は1本に繋がっています。
2~3階までも同様です。
繋がったまま取外すのは無理なので、途中のジョイントを外して分解するようにしています。
今回であれば、4つのピースに分けて取外しました。
取外し完了です。
壁には、穴が残っています。
引っ越しが終わったら、この穴にビスを締め直すことになる訳です。
外した順番とそれぞれの位置を覚えておかないと、うまく繋ぐことができなくなるので、注意が必要です。
外した部材は、この通り。
これで1~2階階段の分となります。
それぞれのブラケットに付属のビスやカバー等を集めておきます。
試しに数えてみました。
取外したビスの本数です。
45mmのコーススレッドが24本
100mmのコーススレッドが8本
15mm程度の化粧ビスが4本
10程度の化粧ビスが4本
やっぱり手回しじゃ無理だと思います。
しかも、コレがもうひと組ある訳ですから・・・。
それぞれのブラケットに付属ビスを入れ、カバーを取付けて無くさないようにしました。
2セット分でこうなります。
意外に嵩張るんですよね。
もっと細かくバラせば、置場は小さくて済みます。
でも、取付けに時間が掛かってしまう・・・。
もちろん、取外し時間だってもっと掛かります。
今回の取外し時間は概ね1時間半位でした。
取付けには2時間程度掛かると思います。
細かくバラせば倍くらいの時間が掛かるかもしれません。
時給3000円で計算すれば、3.5時間で10500円。
倍の7時間で21000円。
その差は10500円となります。
あなたなら、どうしますか?
あっ!雪が止んでいます。
このまま、止んでいればいいのに・・・。
posted by Asset Red
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