シャッターの効果

アセットフォーの飛び石連休中日です。

今日は普通に仕事をして、明日は休みます。

先日、シャッターの断熱性・日射遮蔽に対する効果の話が出ました。

「シャッターを閉めれば、ある程度向上するんでしょ?」

窓の性能って、思っている以上に低いんですよね。

例えば、こんな資料があります。

一部の建売住宅で採用されている『アルミサッシ+複層ガラス』の断熱性能を住宅用グラスウール16Kの厚さで示しています。

その厚さは、わずか約7mm・・・。

あまりの薄さにビックリだと思います。

アルミと樹脂の複合窓+Low―E複層ガラスの場合は約15mm。

樹脂窓+Low―E複層ガラスの場合は約30mm。

ガラスをトリプルにしても、約55mmにしかなりません。

厚さ55mmのグラスウール16Kと云えば、弊社の使う硬質ウレタンフォームであれば約29mmに相当する厚さです。

我が国における市販品最高水準の窓と云えば、現在のところ、このサッシだと思います。

U値0.55W/㎡・K。

ちなみに厚さ約100mmのグラスウール16Kの壁のU値は0.50W/㎡・K。

このサッシでも、グラスウール16Kに換算すれば約90mmにしかなりません。

そこで、窓外に設置するシャッターに期待することになります。

平成25年省エネ基準の解説では、窓シャッターを閉めた状態での熱貫流率について、窓の内側に設置する障子と同様に、窓の性能に付加する形で示されています。

シャッターが設置された場合の開口iの熱貫流率は、次の式より算出できます。

i=0.5Udi+0.5Udri

ここでは

:開口部iの熱貫流率(W/㎡・K)

di:窓iの熱貫流率(W/㎡・K

dri:シャッターが付属された窓iの熱貫流率(W/㎡・K

を示しています。

この式では、夜間はシャッターが閉まっていると仮定し昼間と夜間の半々の時間として評価します。

またシャッターが設置された窓iの熱貫流率は次の式で算出できます。

dri=1/1/Udi+ΔRatci

ここでは

ΔRatci:開口部に付与される付属部材の熱抵抗として、次に定める値を言います。

シャッターまたは雨戸・・・0.10㎡・K・W

障子・・・0.18㎡・K・W

例えばシャッターを設置した樹脂窓+Low―E複層ガラスの場合であれば、その性能はこうなります。

dri=1/1/UdiΔRatci=1/1/1.48+0.10≒1.28

0.5Udi0.5Udri=0.5×1.48+0.5×1.28=1.38

グラスウール16Kに換算すると、約36mmになります。

シャッターの効果って、やっぱりたいした事ないですね。

よっぽど内障子やハニカムスクリーンの方が効きそうです。

樹脂+Low―E複層ガラスに内障子を付けると1.32、38mmのグラスウール16Kに相当します。

シャッターと内障子両方で44mm、どっちにしてもたいしたことないですよね。

その点、ハニカムスクリーンはもっと効きます。

興味のある方は、メーカーページをご覧ください。

https://www.seiki.gr.jp/products/screen/honeycomb/effect.html


日射遮蔽については、別の機会にしたいと思います。

posted by Asset Red

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